ログインヒカルはコノハちゃんが大好き。それはわかってるんだけど、頭では理解してるんだけど。なんていうのかなぁ?やっぱりちょっとヤキモチを焼いてしまう所があるかなぁ?大人げないのは承知。 大学の体育会系のサークルかぁ。ヒカルは大学生したことないからなぁ。ほぼパリピの集合体みたいなイメージが俺にはあるんだが、相川君は高校生の時のイメージのままだろうか? まさかの大学デビューを試みていたりしないだろうか?心配だなぁ。コノハちゃんには幸せになってほしいから、是非ともパリピにはなっていてほしくない! 相川君がそんなならもっといい男が大学にはいるはずだ!いてほしい!いてくれなきゃ困る! ヒカルにはああ言ったけど、ヒカルの調査結果は正直知りたい。相川君がパリピになってしまったか否か。 相川君が所属している同好会がまともにサッカーをする団体なら問題ないんだけど……。サークルよりいいのかな?俺は部活とか無縁な大学生活だったからわからん。コノハちゃん、役に立たなくてごめんよ。 コノハちゃんは最近の相川君を見ているんだろうか? 確か、相川君と同じ学部を受験したハズ。校舎内で会って、声をかけたりなんかはしているんじゃないかなぁ? と、そんなことを色々考えていると、うちにコノハちゃんが遊びに(?)来た。 いそいそとヒカルが玄関を開けた。「ヒカル~~」「どうしたの?コノハ??玄関じゃなんだから、ちゃんと家の中に入ってじっくり話を聞かせてよ」 俺は紅茶でも淹れておこう。3人分。「それで、どうしたの?コノハ?」「大学で相川先輩とすれ違ったから、「お久しぶりです!!先輩を追いかけてこの大学に入りました!!」って言ったら、「え?マジ?俺は君が誰だか思い出せない。うーん、ああ疋田さんを連れてきてた陸上部の子かぁ。‘追いかけて’とか重くない?」って言われた~~!!」 と、コノハちゃんは泣いていた。はぁ、やっぱり相川君はパリピ化していたか……それにしてもコノハちゃんの傷つけ方がエグイ!最低な男に成り下がっているなぁ。俺も制裁を加えたい!「まだ覚えてただけマシと言えばマシなんだけど。ひっど!「重くない?」って知らねーよって感じ。コノハ、もう相川先輩なんて捨て去って、他にいい男を捕まえた方がいいよ!コノハは私絶賛のいい娘なんだから!」「俺もそう思う。コノハちゃんは友達思いのいい子
結局情報集めちゃいました。 亨にちょっと怒られちゃった。「他人の色恋に首を突っ込むのはよくない」って。馬に蹴られるだっけ?牛だっけ?なんか4つ足動物に蹴られるのか……。カモシカとかないの?まぁ、昔から伝わる話だし。 相川先輩はサッカーに情熱ある感じだったし、卒業後もサッカー続けると思ってたんだけどなぁ。大学内ではサッカー同好会所属らしい。体育会系みたいにサッカーをするのではなく、伸び伸びサッカーを!と言えば聞こえがいいけど、大学の同好会……。その実態は他の団体とのコンパ目的だったりするんじゃない? 先輩、不純!! 探偵さんには、今後も調査をお願いしよう。もちろん探偵さんはうちの会社の傘下の情報屋さんデス。「ヒーカールー、ほどほどにしろよ!コノハちゃんには集めた情報を流すなよ?」「えー?なんで?」「傷つくことがあるから」「それなら、それで予め私達から言った方がいいんじゃない?」「コノハちゃんは健気にも相川君を想って大学に入学したんだよ?それなのに、裏切りみたいなのを同じ大学に行ってるわけでもない俺らから言われるのは嫌だろう?それに、コノハちゃんに色々詮索してたのがばれて、怒られるぞ?最悪嫌われることも「え~?!コノハに嫌われるのは絶対に嫌!コノハには言わない!」「……全くコノハちゃんのことになると一生懸命だなぁ。コノハちゃんに嫉妬しちゃいそうだよ」「亨とコノハは別だよ!亨に嫌われるのも絶対嫌だよ?」「うむ。余は満足じゃ!では、さっそく……」「あ~~、もうちょっと新婚さんを味わいたいんだけど、ダメかなぁ?」「なるほどね。それならそれで……」 結局、その日は朝まで亨に翻弄されることとなってしまいました。反省。
もう、とっくに卒業しちゃったんだけど、私、蓮野コノハは、相川卓先輩を追いかけてこの大学に入りました!もちろん父には内緒。あー、私が大学に入りたいって言ったら喜んでたけど、動機が不純です…。私がこの大学に入りたいというのは…ヒカルもそうだけど、亨さんにも伝わってマス。ヒカルは私が相川先輩のこと好きだったのに気づいてなかったから驚いてたけど。亨さんは人物までは突き詰めてなかったから、ちょっと驚いたくらいかな?「コノハ~!相川先輩が好きだったの~?全然わからなかった。いつから?いつから?」とヒカルが私を壁に追い込み(追い込み漁?)困っているのを亨さんが助けてくれた。亨さんはとっくの間に私がサッカー部員の中に好きな人がいるって気づいてたから。二人は高校卒業と同時に入籍してラブラブ新婚さん。その割に同棲期間も長いから、熟年夫婦のような空気も醸し出してるけど。「ヒカル、コノハちゃんを追い詰めるようなことはやめて、応援しよう?」 と、まぁ二人が家庭教師(ほぼボランティア)をしてくれたおかげで、私は無事大学に合格!両親も喜んでいました。父は「もう、織田さんの家に足を向けて寝れないなぁ。ガハハッ」などと言っていました。…ベッドは固定だからなかなか向きは変えられないと思うよ?と思っているのは心の中だけにしておこう。なんで相川先輩かというと……ヒカルを送っていった時に「毎度ごくろーさん」って言ってくれるのは彼だけで、私が送って行かないと一人で行かないヒカルにも問題があるんだけど、私は相川先輩に会えるし、そこはwin-winかな?やっぱ気を使ってくれるところかなぁ?ヒカルのうちで勉強会の時も2・3年生は亨さんの料理にありつけた時「美味しい」「生きててよかった」とかの言葉が多かったんだけど、相川先輩は私が食べてるのを見て「大丈夫?ウェイトがアスリートには重要だから」って気を使ってくれたんだよね。ポイント高し。 それをヒカルに言っても、「亨だって気をつかってくれる!」と妙な張り合いになるのでわけわかんない。どこがいいか聞くから答えたのに……。理不尽だよねぇ。
世の中の幸せを全部集めた感じ~。このまま新婚旅行終わらきゃいいのに・・・って思ったけど、終わっちゃうんだよね。亨には、「そんなに世の中甘くない」とか言われるし。不貞腐れて、その晩は一人で寝たもん!そしたら亨は傷ついてたなぁ。そ・う・い・え・ば!コノハが大学を受験したいって相談してきた時はビックリ!あのコノハがまさかの相川先輩とはねぇ。亨はちょっと知ってたみたい。もうっ!なんで教えてくれなかったのよ!!亨曰く、「ヒカルは顔に出るし、大好きなコノハちゃんの事だから詮索しまくるだろうと思ってな……」と。まさに大正論!……ぐぅの音も出ません。全くその通りです。コノハの想い人なんて、絶対に検索しまくる。探偵を雇ってでもっ。 亨と私でコノハに大学受験勉強を指導しました!大好きなコノハのためだもん。 結果、コノハは合格!! まぁ、当然の結果といえば、当然の結果なんだけど。私と亨のサポートだし。 一段落したら、亨が「子供欲しいなぁ」とか呟いている?! う~ん新婚旅行で子供出来なかったわけで、そう簡単に子供出来ないと思う。という旨を亨に告げた。「俺の年齢知ってる?年齢がいくほど、子供って授かりにくくなるんだよ。…確か」 正確な情報をお願いします。「ヒカルは若いからいいけどさぁ。俺だって若い父親ってやつをやりたい!」 うーん、それはちょっとわかるなぁ。私は特殊だけど、若くてかっこいい父親が父親参観(今は絶滅しただろう。保護者参観?)にいたら、ちょっと自慢だよね? うちの母親は……参観日にいなかったな。仕事忙しかったし。まあ気にしてないけど! 両親sも「孫の顔が見たい」とか言ってたなぁ。 ……う~ん。 私は正直まだまだ新婚を味わいたいんだけどなぁ。
2年後「ヒカル、卒業生代表の答辞。頑張れよ‼」「うー、緊張するよー?亨~‼」「本気で言ってるの?亨さんに甘えてるんじゃないの?」「コノハ~‼」「卒業生代表 疋田ヒカル」「はい」 ヒカルは答辞をソツなくこなした。「今日はスーツ姿っすね」 と、サッカー部員たちの羨望の眼差し。「いやぁ、スーツの上からもガタイのよさがわかる!いいなぁ、ヒカルさん…」「どういう意味だよ?」「いや、このカラダつきなら男の俺でも抱かれたいレベルですよ」「俺は抱きたくないぞ。俺の体はヒカルだけ~♪」 と、いつもの会話をしている。「ヒカル。卒業したら正式にマスコミに発表でいいのか?」「2年ガマンしたのよ?私達」「ヒカル~」「コノハ!」「卒業しても時たまふらっと遊びに行くかもだし、連絡するからね!」「うん」 私はコノハに抱きついた。「俺には抱きつかないの?」「ここは公の場です」「前にヒカルは抱きついてきたのに…」「まぁ、あとでってことで、ね?」 ついにマスコミに発表。ヒカルと亨、どっちの苗字になるんだろう? なんか記者会見?興味あるの?世間の人。「ねぇ?籍入れてなくない?」「あっ」「婚約発表だからいいのか」「俺らすっかり籍入れるつもりだったな」「また両家に挨拶かなぁ?」「そこからか(笑)」 金屏風って珍しいもの見た。とりあえず発表終了「ヒカルのお母さんに挨拶かな?」 母の会社に行った。「ヒカル!あら、亨さんもご両親いらしてるのよ?」「まぁ手間が省けたな。しかし悪だくみの匂いしか感じないのは何故だ?」「亨!ヒカルさんも久しぶりねぇ。相変わらず可愛いお嬢さんね」「両家でいつ入籍しようかって話してたのよ」「それなんだけど…僕はヒカルさんと早く入籍したいです」「私も同じ気持ちでこの2年一緒に暮らしてきました」「あらあらまあまあ。吉日とか考えてたけど、ここは2人に任せましょうか?」「そうですね」「あとあの、僕らの苗字は入籍後にどうなるのでしょうか?」「お好きにどうぞ」「私は‘織田’になりたいと思います」「それならそれでどうぞ」「なんとここに婚姻届がありまーす‼」――母、準備良すぎだろ?「さ、書いて」 二人で書き上げた。「この身元保証人みたいのは?」「たいてい新郎新婦の父母ね。亨さんの方はいいけど。うちは
いつの間にどこで調べたのだろう?亨がヒカルにプラチナのネックレスをプレゼントした。「指輪だと露骨でちょっと邪魔になったりするだろう?だからコレ。ホラ、俺もヒカルさんのより太いネックレス。婚約ネックレス‼今まで指輪なかったもんな。これなら校則に引っかからないだろう?」――確かに。しかも嬉しい。「おっとぉ」 ヒカルは抱きついた。「ありがとう!亨さん。すごく嬉しい‼大事にいつも身につける。これは風呂の時に身につけててもいいの?」「風呂の時は外した方がいいかもな。失くしたら凄い凹むだろ?」「それと、もういいよな。俺のことは呼び捨てでいい。俺もヒカルって呼んでいいかな?コノハちゃんみたいに」「構わないわよ。それより、コノハをライバル視?」「違う違う。分かりやすい例だよ、ヒカル」――亨に名前を呼ばれるだけでドキドキしてしまう「もひとつ大発表ー‼俺、ヒカルの学校で教師のバイトすることになった」「確かに部活に遅刻はしないだろうけど、残業とかしなきゃなんなくない?大丈夫?」「そこはバイト。教壇に立つことはないかなぁ?詳しい打合せしてないけど、NO残業ってことで仕事受けたし」「ずっと近くにいれたらそれでいい」「それは俺も。ヒカル…」「今日はサッカー部の練習試合なんだー。直接行って戦力分析する!」「じゃあ、俺は弁当作って練習の成果が出ているか観戦しに行く!」――こないだみたく動画を頼んでエロ動画に変えられても無駄になるしね「ヒカルさん、元気になりました?」「やだなキャプテン、私はいつも元気ですよ!今日はここで戦力分析してるから頑張ってくださいね」「そして、俺が日ごろの練習の成果ができてるかどうかを見てるから頑張れよ‼頑張ったやつは、俺の特製弁当だ‼」 弁当で部員の士気が上がった。――私が元気になったことより、亨の弁当…。複雑…サッカー部は思った以上に強化されていた。――筋肉の話じゃないなぁ。これは戦術的な話が多いから亨の指導の賜物か「監督、メンバーはなんか少数精鋭って感じですね」「そうだな、指導がよいなー」――監督… うーんGK頑張ってるけど、それってDFがうまくいってないってことだよね…「亨?DFなんかあんまりうまくいってない?」「俺は攻めの男だ‼」――はぁ「それを守る練習すればよかったんじゃない?」「ヒカルあった