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#7 我流 渦潮ですの

last update 최신 업데이트: 2025-07-06 22:29:31
[今回アルバード様の指示でお嬢様を演習にお連れするわけがお嬢様の安全を確保できるんですか?いくらアビゲイルお嬢様が初代当主様に並ぶ程の才を持つ天才剣士とは言ってもまだ6歳じゃないですか。ご自分の剣の腕に自信があるみたいですけど、行くのはあの魔窟ですよ?どう考えても早すぎますよ!何を考えているんですか!]

[俺らじゃ立場上あまり強く言えませんしね。あんなに幼い子どもですし好奇心に任せてどんな行動をとるか予想もできませんよね。なんかあったらお嬢様を守りながらの撤退戦をすることになりますね。生きて帰れたとしてもお嬢様に怪我を負わせようものなら俺らは首になっちゃいますよね……物理的に。]

[はぁ……下っ端の俺らは騎士にもなって子どものお守りか……]

[アルバード様は何をお考えなのだ……]

[そのくらいにしとけよ、お嬢様や団長たちに聞こえちまう。]

聞こえていないと思ってらっしゃるみたいですけれど、もう聞こえていますわ。団長さん、そっち見てますわよ。モブ騎士ズ、ご愁傷さまですわ……

『おいお前ら!雑談をするのは構わないが……内容には気を付けろよ?お前らを不敬罪で処罰しなければならなくなる。俺の剣を仲間の血で汚させるなよ?』

[は、はい!][気をつけます!][はい!]

さすが団長さんですわ。あっという間に雑談が終わって団員たちを戦士の顔つきに変えましたわね。わたくしもこんな威厳が欲しいのですけれどなかなか難しいのですよね。

『まだ危険度の低い表層とはいえここは魔物の領域だ、何が起こるか分からない。周囲の警戒も欠かすなよ!』

にしてもこの団長さん、なかなかどうして手練ですわね。ちょっと戦ってみたいですわね。ダメでしょうか……ダメですわよね……。あ、それと……

[[[はい!]]]

「しっかり聞こえておりましたわよ、お三方?後で覚えておいてくださいまし。」

[[[ひゃいっ!]]]

『我々はこれで……お前ら!お前らが大口叩いた分、きっちり働いてもらうぞ!』

これでいいですわね。辺境伯家長女として舐められたままでいる訳にはいきませんもの。

「フッ、やっと来ましたわね。」

[敵襲!3時の方向に27体!ウルフ種です!上位種も確認しました!]

それにしてもおっそいですわね。犬畜生のくせに走るのも遅いんですの?まぁいいでしょ
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    もう死んだ魔物にぶつくさと文句を言いながら魔物の解体を進めるアビゲイル。弱いとは一応は魔窟の魔物、その魔力を吸収しないのは少々もったいないのだ。故にアビゲイルは弱い弱いと言いつつも魔物を食べるために解体をする。 だが、その際の返り血を気にしていなかったため、唯一我を失っていなかった騎士団長は思わず失言をしてしまう。(アビゲイルは長らく一人で狩りをしていたため解体時の汚れには無頓着だった。) 『おいおい、こいつぁ化け物かよ……』と。 「淑女相手に化け物は不躾ではなくって?」 やれやれ、本当に団長は淑女に向かってなんてことを言うんですの!そんな化け物扱いをされるとさすがのわたくしも傷つき……傷つ……別に傷つきはしませんわね。わたくし相手だから良かったものの一人の紳士として最低ですわ! 今回は6歳児が返り血を浴びながら解体してる様を見て団長は化け物と言ったのである。わたくしだから良かったもののとアビゲイルは言ったがそもそもそんな状況は普通なら起こらないのだ。相手がアビゲイルだったからこそ起きたイレギュラーと言えよう。こんな幼女がそう何人もいてたまるか。 『失礼いたしました、アビゲイルお嬢様。』 「そんなんじゃモテませんわよ。」 『うぐっ…………』 見当違いなことを考えていたアビゲイルだったがここに来てクリーンヒットである。この言葉は年齢イコール恋人いない歴の団長に対してはあまりに鋭い言葉であった。ただただ団長が哀れだ。 『お、お嬢様こそもう少しお淑やかな行動を心がけた方が良いのではないですか?我々のような武闘派ならともかくお嬢様の婚約者候補となるのは貴族です。その大多数はお嬢様の嬉々として魔物を狩って解体する様を見て怖がりますよ?血が苦手な方もいっぱいいらっしゃるでしょうね。』 「うぐっ…………」 恋人がいないのはやり直し前のアビゲイルもであった。自らの研鑽に明け暮れる日々。異性とは男女の中というよりは好敵手、もしくは戦友のような関係であった。 そんな脳筋組以外にも彼女の戦闘を見るまでは好意を持つものは数多くいたのだが、彼女の戦闘を見るとドン引きして好意を持ったもの全てが脱落するのだった。彼女のそしてアビゲイル、どちらかと言うと同性にモテるタイプなのである。 彼女の強さと優しさに惹かれて告白する者も多くおり、戦闘を見

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  • 魔物嫌いの魔食家令嬢   #6 丈夫な剣をゲットですわ!

    『神に匹敵する生物、禍神か……。世界にはまだ見ぬ強者で溢れているのだな。』「えぇ、そうですわね。古代文明の崩壊以降は人と接触することはなったですけれど、彼らは確かに存在していますの。そしてその禍神三体の討伐こそがわたくしが龍と相打ちして死んだ私の目標ですわ。前回の私は討伐のためのパーティを集めようと動いてはいましたがその前に死にましたもの。今回は最初っから妥協なしで行きますわよ。」『そう……か……』「というわけでわたくしは早急に強くならなければいけませんの。そして、討伐対象を探すために旅に出る必要もありますわ。だからいずれお母様にもこのことを話さなければいけないとは思っていますけれどそれは今ではないんですの。先のことを話して余計な心配をかけたくないですしね。」 この話をお母様にしたら絶対に止められますもの。お母様もなかなか譲らないでしょうし、ぶっちゃけ説得するのがめんどうですのよね……こんなことを口に出したら怒られるのは分かりきったことですし、お口チャックいたしますわ。『ところでその旅は一人で行くのか?』「当然一人で行きますわ。生半可な強さで連れて行くのは死なせるようなものですし、戦いに付いてこれるような戦力をこの領から引き離すのはさすがにまずいですわ!」『そうか……寂しくなるな。』「まだまだ先の話ですわよ!貴族令嬢の義務として一応学園は卒業するつもりですし。それに、旅に出たら帰って来れないわけでもないですもの!もしかしてもう戻ってくるなとでも遠回しに仰ってるんですの!?」『そんなこと……言うわけがないだろうに。例え一人で旅に出てもこの家はこの領は……アビー、お前の実家だよ。いつでも帰ってこい!』「だからまだ先の話だと何度言えば分かるんですの!」『手紙も、定期的に送ってこいよ!』「だ〜か〜ら〜!まだ先だって言ってんですわ!耳腐ってるんですの!」『必ず生きて帰ってこいよ。』「チッ」 もうこのアホにいくら説明したところで伝わりそうもないですわね。きっとわたくしの一人旅がショック過ぎたのか情報を処理しきれていないんですのね。時間を無駄にしないよう素振りして待ちますの!「ですわ!ですわ!ですわ!えいやっ!ですの!えいやっ!ですの!」 こんな代わり映えのない日々が一日、また一日と過ぎていった。そしてついに騎士団の魔窟演習(with アビゲイ

  • 魔物嫌いの魔食家令嬢   #5 知ったかぶりはダサいですわよ?

    「お父様は禍神を知っていたんですわね。」『禍神というのは……なんだ?』 え?知らなかったんですの?「え?さっきの反応は禍神について何か知ってる人の反応でしたのに!」『そんなもの俺が知るわけなかろう。俺にも分かるように禍神について説明してくれ!』 えぇ……よくわかってないのにとりあえずそれっぽい反応しただけなんですの?ほんとにこのオヤジは……。上がりかけた評価が急降下ですわね。「分かりました。この件に関してわたくしがしっかりと説明いたしますわ。ですがこの件は他言無用でお願いいたしますわね!それを了承いただけないならわたくしも無用な混乱を避けるためにこの場では黙秘いたします。」『もちろんだ。俺の口はそんなに軽くないぞ。』 急に嘘臭いですわね。わたくしの中では気の強い女性に詰められたらすぐ情報ゲロるイメージでしたのに。「お母様に詰められたらあっさり話そうですのに意外ですわね。」『…………お、俺の口は固いからな、問題ない。』 この間は絶対嘘じゃないですか。「本当にそうなら露骨に目を逸らすのをやめていただけません?」『…………う、うむ。』 ダメだこりゃですわ。「秘密にして頂きたいのにも理由があるんです!そこはちゃんと約束していただかないと話せませんわ!」『分かった。分かったから……』 これはお母様に言うやつですわね。まぁこれだけ繰り返し言っておけば時間稼ぎくらいにはなりますわよね。お母様がこのことを知る時期が少しでも遅くなればいいんですけれど。「もういいですわ。いつかはお母様にも言わなければいけないことですし。わたくしとこの領地にいずれ降りかかる災厄。そして私の誓いについて……」『災厄?誓い?おいおい突然何を─────』 当然の反応ですわね。   「わたくしアビゲイル=ルミナリアは、未来で死にましたわ。」『おいおいアビー、さすがに死ぬだなんてそんな不謹慎なジョークはお前らしくないぞ?』 さすがに自分の死をジョークで言うのはブラックジョークが過ぎませんこと?「お父様、これは残念ながら冗談ではありませんわ。」『本当なん……だな?』「えぇ、本当ですわ。わたくしははっきりと覚えております。最期の力を振り絞った龍にしっぽで吹き飛ばされて折れた助骨が内蔵に刺さって死んだあの日を。」『さっきの動きを見る限り未来のお前が負けるなんて想像

  • 魔物嫌いの魔食家令嬢   #4 お父様とO・HA・NA・SHIですわ!

    「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ですわ!ですわ!ですわ!」 いつも通り奇妙な掛け声とともに素振りをするアビゲイルにいつもとは違うあることが起きようとしていた。彼女の父親であるアルバードが訪れたのだ。『アビー、俺自ら稽古を付けてやろう。』 お気持ちは嬉しいのですけれど、今の時点でも技術ではわたくしの方が上ですわ。筋力とかを考慮すれば実力はトントンかもしれませんわね。ですが、娘にかっこいいところ見せることしか考えてない今のお父様に私の模擬戦相手が務まるとは正直思えませんわね。 わたくしは知っていますわよ?私が倒れていた間に溜まった書類仕事がまだ片付いてないせいでそれに追われていることを。そのせいで元々ほとんど確保できていなかった修練時間が最近はゼロであることを。 まぁ、お父様と稽古をするのもルミナリア流の剛剣を見るのも久々ですしいい機会ですわね。この機会にルミナリア流の剛剣の術理の復習と対処の復習をするとしますわ!「ルミナリア侯爵家の当主たるお父様と手合わせできるなんて光栄ですわね。その剣技、遠慮なく盗ませていただきますわね!ですのでお父様の全力を、技の全てを見せていただけると嬉しいですわ。」『フッ、お前も言うようになったではないか!だが、お前は少々自惚れが過ぎるようだ。実践で死ぬ前にその自信、この俺がへし折ってくれるわ!』 わたくしの方こそお父様の慢心を打ち砕いてみせますわ!今の強さに満足していては万が一の時に殺されてしまいますもの。 「わたくしの自信が過ぎたものかどうかはわたくしに勝ってからいってくださいまし!」『先手は譲ろう。さぁ来い!』「わたくしを前にしてその余裕、すぐに後悔することになりますわよ。まぁ、譲っていただけるなら遠慮なく行かせていただきますけれっ……ど!」 やっぱりですわ。わたくしの速度に全く反応出来ていませんわね。このままわたくしが攻めていては学ぶまもなく終わってしまいますし、軽く一当てして一度下がって構え直してもらいましょうか。「足元がお留守ですわよ!」『な!』「お父様、今目の前にいるのは剣を振り始めてすぐの幼子でも教え導くべき格下でもありませんわ。舐めてかかっていると、今度こそ一瞬で終わりますわよ。お父様、今度こそ全力を出してくださいますわね?」 そう言ってわたくしは殺気を少し混ぜた威圧をお父様に軽く当てる。この訓

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