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第5話

Author: でぶっちょは偏食家
「この保証契約、私がサインしたものじゃないわ」

追加合意書を怜司の前へ押し出した。

署名は私の筆跡そっくりに偽造され、押されている印鑑も本物だった。けれど署名したとされる日、私は海外の展示会にいた。パスポートの記録と来場登録を調べれば、その場にいなかったことはわかる。

書類を見つめる怜司の顔が少しずつ青ざめていった。

「こんな契約、俺は知らないぞ」

「12件の支払いを申請したのも、私の決裁印を預かっていたのもあなたの秘書よ」

私はボイスレコーダーの録音ボタンを押した。

「どこまであなたが指示したのか、今はっきり説明して」

顔を上げた彼の目に、初めて焦りが浮かんだ。

「紗也、俺がサインを偽造したって疑ってるのか?」

「私は証拠しか信じないわ」

法務担当はすでに融資元へ連絡し原本の提示を求めていた。ほどなく届いた回答によれば、追加合意書を持ち込んだのは美玲本人。立会人の欄には怜司の秘書の名前があるという。

怜司はすぐに秘書へ電話をかけたが、出なかった。もう一度かけ直すと、今度は電源が切られていた。

ホテルでも混乱が広がっていた。私の機材も映像も使えなくなり、会場に
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