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第11話

作者: あれんちゃん
勲は答えず、ただ寧々の膝に頭を預けて目を閉じた。「静かにしてくれ。少し疲れた。眠らせてほしい」

寧々は、勲が自分を救うために百年にわたる修行の成果を費やしたことを察していた。そのやつれた顔を見て、彼が閉じた目をそっと指でなぞった。

2人の絆を心に秘めたまま。

……

直樹は仕事に没頭した。底なし沼のような巨大な資金の穴を埋めるため、彼は投資を求めて奔走せざるを得なかった。

ついには苦渋の決断を下し、数々の資産を売却し始めた。

ただ一箇所、思い出の邸宅だけは手放せなかった。そこには寧々と過ごした日々が残り、至るところに2人の笑顔の気配があった。彼にとって、それは何物にも代えがたい大切な場所だったからだ。

酒の席で、寧々の助けを失った直樹は苦戦した。彼自身が頭を下げる羽目になり、かつて彼女がいかに泥を被って契約を勝ち取ってきたかを改めて思い知った。

泥酔した直樹を見て、秘書がたまらず慰めた。「投資先なんていくらでもあるでしょうに、なぜわざわざご自身を傷つけるような真似を……」

自分を傷つけるのか?直樹には、わざとそうしている節があった。もし今も寧々がいれば、こんな姿を見てい
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