LOGIN「蛍 ! 蛍ちゃん〜 ! 」
内陸部の山林地域に存在する廃校。
木造建築で、学校を利用した再生カフェや当時の学生気分が味わえるイベントを開くとして、去年どこかの資産家に買い取られたという噂が流れた。 しかし、いつまで経ってもカフェどころか、廃校は放置されていた。蛍とルキが到着すると、香澄が縋り付くように駆け寄ってきた。その身体に拘束は無い。制服のままという事は下校途中、親と合流する前に連れて来られたのだろう。汚れや服の乱れも無かった。
「ケイも来るって部下に連絡したんだけど、その子信じなくてさぁ……手をやいたみたいだ」
ルキが黒服達の乱れた髪と汚れたスーツを見て苦笑する。
「蛍ちゃん、どこにいたの ? こいつら誰なの !? 」
「香澄、冷静に」
「なんでぇっ !? なんで落ち着いてられるのっ ! 」
泣き出す香澄を見てルキはクスクスと笑う。
「そうだよね〜 ? 不安だよね ?
今のはケイが酷いよ。ちゃんと心配してやらないとさぁ〜」「心配はしてますよ」
「香澄ちゃん、もっとケイと無事を確認し合ったりしたかったよねぇ ? 」
ヘラヘラと笑うルキに、香澄は噛み付かんばかりに睨みつける。
「あぁ、ごめん。俺の言う言葉じゃないか !
さぁ、皆さんこっちに来て」ルキの他に、部下が二人横に付く。更に蛍と香澄の背後、逃走防止に二人の黒服がついた。電気は通っているものの古いせいか今にも消え入りそうな光量だ。
通されたのは一階、校舎中央の階段下。
校舎は二階建で、中央階段から東と西に教室が存在する。 一階の中央階段前は校長室だが、そこにはあらゆる監視モニターがある様子だった。即席のケーブルが束になり、閉まりきれない扉の隙間から液晶が見える。学校の内部が映し出されているようだ。 蛍がその場へ来るとすぐに黒服が防火シャッターを締め、簡易取り付け型の鍵をする。逃げ道を防ぐのだろう。くぐり戸はあるが、完全に溶接されている。「何をするんだ ?」
「そう焦らず、ね ? 」
ルキと黒服以外に、蛍、香澄、他二人がいた。
「さ、自己紹介だ !
君からどうぞ ! 」「ひっ…… ! 」
香澄より酷く怯えている女性。
エキゾチックな派手目の服装だが不潔感がない。激しくかかったスパイラルパーマが個性的で、そばかすのある素肌感が穏やかな印象の面持ちだ。「や、山本 美果……南湊市の芸大の二年……です……」
「未来のアーティストだ ! みんな拍手〜」
全員が怯える中、ルキだけがケラケラとしていて気味が悪い。
「はい、次は男性ね。お兄さん名前は ? 」
「……っ。加藤 順平。職業、歯科医……」
「はい、拍手〜。
今日は白衣じゃないんだ。歯医者さんってサディスティックだよね〜。 部下の報告で見たけど、 貴方は治療最後に一本だけ虫歯になりやすくする為、凹凸を入れて、また患者が自分の歯医者に通うようにするらしいね。ネットのレビューにあったってさ。ほんと ? 」「そんなわけない。治療の一環だ。削ったのはただの歯石だ」
「なんだ。期待はずれ。
じゃあ、次は君だよ。可愛いね、何年生 ? 」「……古川 香澄……高校一年です……」
「ご実家は ? 」
「……花屋です……」
「へぇ。お花屋かぁ〜。芸大美果ちゃんのセンスとお花屋さんのセンス。比べるのが楽しみだよ !
じゃあ最後、お願い」ルキが顎をしゃくって蛍を指す。
「高校一年、涼川 蛍。……自宅は葬儀屋……」
「はい、OK〜 !
じゃあ、みんなよく聞いて。 それぞれ一人につき、三つの教室を割り当てる。 君たちには……今回……。アートを作成して欲しい」「ア、アート…… ? 」
ルキが校長室から『見本』の一部を取り出す。
「使うのはこれだよ」
その手に握られているのは、人の腕だった。鳥肌が立ち、産毛が逆立っているのまではっきりとわかるマニキュアのついた腕だ。
「……っ !! きゃぁぁっぁ ! 」
「蛍ちゃ〜ん ! 」
紛れもなく本物。
爪が剥がれ、血は抜けて流血こそ無いが、白く青く変色した腕はマネキンでないことは明確。生々しく、グロテスクに新鮮な肉塊。「し、信じられん ! 鬼畜だ……」
「ただの部位ですよ〜。お医者さん見慣れてるでしょ ? あ、歯医者は見ないかぁ。
色々揃ってるよ。腕も頭部も……ここには無いけど傷の無い全身のもある。人種も年齢も選べる」「考えられん。君が殺したのではなくとも罪に問われるぞ」
加藤がルキを咎めるが、言ってすぐ無駄なのだと理解する。ルキは飄々とした笑みで頷くだけ。こういった事件性のあるものに対し、初めてとは思えない余裕があった。
「全部用意は専門の部下だよ ? 俺は何もしてない。犯罪なのは知ってるけど、言った通り警察は俺をスルーだよ。
あそこを見て」ルキが頭上の監視カメラを指差し、手を振る。
「あれね、君たちが逃げないように監視するモニターじゃないんだ。
この夜会はね、君たちを観たい方達の為のイベントなんだ」「イベント !? 誰がこんな事、観たいなんて言うのよ ! 」
香澄が喚き散らすが、芸大生の美果はふと考える。友人のサークルが、一軒家の物陰に入り覗きをするという仕掛けだった。最後に、家主が演技だった事をネタばらし。まるで本当に一般家庭の内輪の覗きをしているようなパフォーマンスにその演劇部は話題になった。
ここはそれを本当にやる気なのだ。自分たちを観て悦に浸る者達のカモにされたと理解した。「そりゃあ、世の中色んな嗜好の人がいるし。ね ? ケイ ? 」
「……俺を一緒にしないでください」
蛍はそっぽを向いたままルキに言葉を返す。
蛍とルキは、ここまで一度も面と向かって視線を合わせていない。それだというのに、ルキは気にしないのか沸点が低いのか、いつまでも陽気なままで話し続ける。「はは。つれないなぁ。
さて、ルールは簡単。より素晴らしいものを作り上げたら帰れる。審査は観覧者達。俺はただの主催者。けど、酷いものは俺の判断で除外するから本気でやってね ? 」ルキが合図を送る。
黒服が二人、それぞれ四人の被害者に付いた。「足りないもの……道具とか欲しい部位とかがあったら彼らに言って ? 作品に制限は無いから、とにかく好きなようにやってみてね。
さ、移動するよ。 芸術家さんは二階の東。 歯医者さんは西。 香澄ちゃんは一階の東、ケイは西ね。 一人教室三個。三教室同じテーマでもいいし、一部屋バラバラの作品でもいいよ。特に芸術家 美果ちゃんには期待かな ! じゃあ、スタンバイお願い」参考文献 +診断名 サイコパス(ロバートDヘア) +図解 眠れなくなるほど面白い 犯罪心理学(越智啓太) +図解 サイコパスの話(名越康文) +面白いほどよくわかる 犯罪心理学(高橋良彰) +死体と話す NY死体調査官が見た5000の死(バーバラ・ブッチャー) +大事件ゆっくり解説 様https://youtube.com/@incident_of_yukkuri_commentary?si=vNLHW1NF77Z8ymWEここまで読んで下さった読者様及び支えてくださった担当様に感謝致します。完結に出来て寂しい反面、ケイとルキはまだまだあのままでいて欲しい気持ちが強かったのでラストはあんな感じで集結しました。サイコパスを書くにあたり多方面から情報を取り入れ、中でも強く影響を受けたものを上記に記述させていただきますm(*_ _)mそれでは(・ω・)ノシ
ルキはMの仕事の大半を引き継いだ。ゲームマスターをしている暇は無くなったという訳だ。「以前言ってたろ ? 俺のゲームは直接殺しが出来ないからつまらないって」しかし、蛍は悩みもせず一蹴した。「言ったけど、案外あんたのも悪くなかったかな。Mのが殺せるルールだったじゃん。でも、あれになんの意味があるのか疑問に思っちゃった。俺は自分で殺れればいいんだ」そして悩み込む。「でも……そうだね。俺も顔を売りたい訳じゃないし……。取材も椿希に丸投げしようかな」「狩り場を変えればいいのに」「嫌だね。狩りの為に生活を変えるなんて」「湊周辺じゃ限界だ。歴代のシリアルキラーだって一つの町に留まり続けない奴も多い。大事なのは、免許と車を手にするタイミング、そして使用する日と犯行日時だ。前に言ったろ ? 俺のゴーストに乗った……中野の時、車で下見に来れたのは良かったって」「……まぁ、便利なアイテムではあるけれど……」「無免許で捕まっちゃ仕方ないし、車もそれなりの物に乗るといい。検問で中から死体が出てきたなんてことがあったら……」「あるし」「ん ? 」車好きのルキは御託を並べたい。だが蛍はそこまでこだわりが無い上に、ルキの車の趣味が悪いことを知っている。「うちに『それなりに高級で俺が乗って、死体を入れててもおかしくない車』あるから」勘づいた結々花がブフッと吹き出す。「え ? どういう事 ? 」「アッハハハ ! そりゃ高級でしょうよ ! 」ガチャ !そこへ美果がやってきた。「香澄ちゃん両親帰りました。なんの話し ? 」「美果ちゃん、ケイ君の家で『高級で死体が乗っててもおかしくない車』ってなーんだ ? 」「……
ガシャッ …… !蛍はVRゴーグルを放り投げる様に外した。「……」内線電話を握ると結々花にかける。「すぐに応接間に通して ! なんで入れたんだよ ! 」『〜〜〜っ ! ……っ ! 』結々花は反抗的な割にルキには逆らわない。今回もルキの方が無理にフィールドへ入ってきたんだろう。 それにしても、第一ゲームの加害者と実行犯、被害者遺族が揃うとは恐ろしい事だ。そばにいた美果が不安そうにする。「大丈夫 ? 」「……案内、代わりやって。香澄の両親、まだ見学してるから」「わかったわ。 本当に大丈夫 ? 」「うん。ごめん美果」事業立ち上げから、蛍は少々丸くなった。 美果を気遣うのもそうだが、世渡りの必要性。それには今のままの性格ではやっていけないと。幸い椿希がやる事全て詐欺の塊だが、愛想だけは妙にいいのだからこれほどモデルに相応しいものはいない。少なくとも自分以外を、内か外か選別する程度には。以前は自己以外全てが外だったのだから大きな進歩である。 蛍はエレベーターで一階へ向かう。ポーン♪「あ ! スミス !! 」扉が開くと、丁度スミスが横切った瞬間だった。「なんで今日ルキが来たんだよ ! 止めてよ、そういうの ! 困る ! 」「蛍さん !! いや、あの……結々花に許可は頂いて……一応真面目に見学という事で……」「真面目に見学ぅ〜 ? 」「ルキ様はMの墓標を建てませんでしたからね。真理さんの事も考え、てここを見たいと……」「え ? あぁ、そういうこと ? 」そうなれば話は別だ。 真理自身が来てくれれば希望を叶えられるが、なかなか死ぬ為の準備を生きてるうちに始める……というのはまだまだ根強い文化とまではいかない現状。「予約してくれれば良かったのに。なんで今日の朝言わなかったんだろ」「今日の……朝…… ? ルキ様は真理様の御自宅へいたはず……あ
『と、ここまで進化した最新の墓標はいかがでしょうか ? 今回は展示という事で込みの価格が表示されていると思いますが、普段は無いですよ〜。まさか売り物じゃあるまいしねぇ ? 』『ははは』 結局、客前でトークするのは椿希の役目になってしまった。 蛍も最初こそ無愛想にしていたが、途端その技術が必要と理解すると、すぐに吸収していった。 だが今日は突然の来訪者が顔を出した。 それにより、客人に合わせメタバース霊園を見るようになったのだ。『凄いね。現代的だ』『ええ。それに、あんな小さかった蛍君がこんなに立派になるなんて ! 嬉しい……』 アポ無しでたまたま飛び込んできた夫婦。 商店街で花屋を営む、涼川葬儀屋の契約生花店の二人だ。 つまり──香澄の両親だった。 回線を三人だけにし、蛍が対応していた。『俺も驚きました。 その……聞くに聞けなくて。お墓の場所とか……』『そうよね。葬儀は蛍君のところでしたけれど、その後どうしても……。納骨するのが寂しくて今まで……』 香澄の死後。 両親は四十九日、百か日を過ぎても娘の死を受け入れられなかった。四十九日の法事は重明が取り仕切り、するだけの事はしたが、納骨には至らず参列者にテンプレ通りの挨拶を述べるだけで精一杯だった。 香澄の骨壷はずっとダイニングで共に食事の際にも置かれ続け、就寝の時も両親が寝室へ運んでいた。 その後、蛍の知る通り、花は毎日学校へ持たせ誰かに飾らせ、自分たちは香澄の死の真相を探り続けた。 転機はMの提示した湊駅周辺でのゲームだった。『他にもここを検討してる人、沢山いてね〜』『そうそう。被害者の会でよく話題に上がるのよ』 蛍の起こしたテロと椎名、久岡、そして真理の無差別殺人事件。 これにより墓が急激に売れる始末。中でも、未だ墓地を持たず尻込みしているのが、子供を亡くした家庭だった。 その混乱の中、香澄より幼くして亡くなった多くの命。それを見るうち、両親の中で香澄の死は今回の騒動の一端だったのではないかと心の整理が付いたのだ。 子の多くは集合住宅の飲水やプールの給水で亡くなった。 酷いテロの混乱を目の当たりにして、急激に冷静になったのかもしれない。 それを引き起こしたのが蛍だとも知らず。『パソコンから画像だけでも見れ
残された蛍と結々花は無言のまま。 ポンっと音が鳴り、エレベーターの扉が開く。 最上階ルームはエレベーターから直接、一歩踏み出すとワンフロアを贅沢に使ったゲストルームだ。霊園だとは思えない温かみがありながら、どこか近代的な造り。 結々花はガラス屋根を見上げながら、つい先日この場で行われたショーに関して呟く。「まさか先日、この天井に人がぶら下がってたとは……今日のお客様は知る由もないわね……」「だってダリの最後の晩餐は、いるじゃん。上に。半裸の人」「んー。絵ってあんまり興味無いし、ダリが最後の晩餐描いてたのも知らなかったわ。 あの日、ケイ君がぶら下げ始めた時、観覧者から凄い歓声が上がったわよね」「……客の声なんてオフになってるから聴いてないよ」「美果ちゃんはどうして、ダリの最後の晩餐をここのモチーフにしたのかしら ? だって一応、最初は海玄寺の宗派を受け入れる方針だったじゃない ? 仏門に関する絵じゃないんだ〜って思ったわ」「そう言えば美果は ? 」「来てるわよ。聞いてみよっか」 結々花は半分暇を持て余し、意味無く美果にコールする。数分後、倉庫から美果が飛んできた。「ごめんごめん。つい夢中になっちゃってて」「卒業制作上手くいってる ? 」「すっごい便利 ! まさか秘書室という名のアトリエが貰えるなんて ! 」 美果は結局、涼川葬儀屋へ就職となった。結々花がマンション墓地やスポンサー等との橋渡しなど、重明とあまり関わらない日陰の部分に暗躍するのと違い、美果ははっきり葬儀屋で外へ発信できる人材として存在する予定だ。 このマンション霊園の概ねのデザインもそうだが、位牌や仏壇、ペット用のメモリアルグッズなどを手掛けることで、合法的にこの場にアトリエを持てているのだ。「ただ絵を描いてただけなのに、今は小さい仏壇や神棚を考えて、小物作って、内装をデザインして、宗教も勉強して……人生分からないわ。本当に」「わたしもキャリアを捨てて悪の手先になるなんて思って無かったんだけどねぇ〜」 美果も結々花もぼんやりとガラス越しに朝日を浴びる。 □□□□□□ 第四ゲーム終了時──それは蛍が椿希とコンテナ船へ到着してからの話に遡る。「真理さんは ? 」 コンテナ船の最下部。 会議室のような縦長のコンテナの中、蛍と椿希が並べられた椅子
ドンドン、ドンドンドンドン !! 「けーい、けいけいけい〜 ! 起きてるー ? 」「うるさいな !! いるよ !! 」「うぉ、今日は元気 ……あ」 椿希は蛍が開けた玄関の隙間から、ルキの靴をみて納得する。「うん。そっかぁー。俺お邪魔かぁ〜」「別に。もう出るよ」「あ、椿希君。入りなよ」「ルキさん早よーっす。じゃあ、お邪魔します」「え、いや。俺の部屋なのに、なんであんたらで完結してんの ? 」 蛍が騒ぎ立てる中、椿希はルキに通されると、まっすぐコレクション棚へ向かう。「うぉ〜、今日もあんね。Mの首〜。こういうのって、キメェけど慣れてくると見ちゃうよね〜」「……」 椿希は蛍に向き直ると、さも当然の如く炬燵に潜り込む「なぁ、こないだあのマンション墓地でゲームしたろ ? あれなんだったの ? 」 蛍と第3ゲームに出た椿希が墓地を経営すると聞き付けた烏達は、少しの興味を示してきた。稼ぐ金など烏からすれば微々たるものだが、死者が絡むと合っては何やら期待が大きいようだった。 そこで、ルキが景気付けにデモンストレーションとして蛍にショーをさせた。 内容は第一回目の人体アートと同じルール。 そして場所は蛍と椿希が建てたマンション墓地の最上階。 ガラス屋根で光に満ち溢れた空間。遺族がエントランスで指定したキーを打つと、位牌が最上階ルームに排出されて、墓参りすることが可能なのである。 そしてそのビルのイメージデザインを手掛けたのが美果だ。「死体並べてるだけにしか見えなかった。あれ、何がよかったの〜 ? 」 不貞腐れている椿希の作品は最下位だった。意外な事に、椿希は殺すことは出来ても、遺体が苦手らしく全く使い物にならなかった。これから海玄寺の業務を継ぐかもというのに、蛍もルキも一抹の不安を覚えるが、葬式で見るような遺体と違うのは言うまでもない。蛍がズレているだけなのだ。「ケイは最初に参加した時、ダビンチの最後の晩餐をモチーフにしたんだ」「…… ??? じゃあ今回は ? 」「今回も最後の晩餐をやったってわけ。一回目を知ってる観覧者からすると、今回は伏線あって、更に完成されたなー……って感じかな。そう言う見世物だったんだよ」「最後の晩餐って……あんなんだったっけ ? もっとテーブルで飯とか並んでなかった ? 」「そうそう。レオナルド