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4.覚醒

last update Last Updated: 2025-04-17 07:06:38

    黒服がそれぞれを連れていくが、香澄だけは暴れて黒服の腕を振り払い蛍の元へ戻って来た。

「い、嫌 ! 蛍ちゃん、逃げよう ! こんなのおかしいよ ! わたしたち、何で連れてこられたの !? 」

 蛍が困ったように香澄を見下ろす。

    屈強な大人達の護衛。それに連れてこられた時に見た、夕暮れの中。駐車場の車の台数はかなり多かった。おそらく外にも見張りがいるはずだ。逃げ切れるわけがないのだ。

「け……い…… ? なんでそんな顔するの ? 」

「分からない。俺もこいつらに初めて会った。何も知らないし、やらなきゃ帰れないだろ」

    そう言うしか無い。しかし蛍は望んでルキの車に乗って来た。その間なんの会話も無かったが、直感で分かる。蛍自身の何か、ドス黒い欲望を満たしてくれる男だと。

「う、うぅぅ…… ! こんな、人の遺体を触って……何かするなんて…… ! どう考えても狂ってるよぉっ」

 香澄も頭では理解しているはずだ。

 こんな山奥では走って逃げたところですぐに追いつかれるだろうし、黒服たちは傍目で分からずとも武装をしていないとも限らない。

「ルキ。一つ質問が」

「何 ? ケイ 」

「作品が評価されなかったら、そいつはどうなるんだ ? 」

 全員がドキリと、恐怖に慄いた顔でルキを振り返る。

「ん〜。基本、処分にするけど……。でも、次ならいいもの作りそうだなって思ったら優勝しなくても帰してあげるよ。前例はあるしいつも同じゲームしてる訳じゃないし。向き不向きも考慮してるつもりなんだぜ ? 

 でも、どうかな。ケイと香澄ちゃんさ……今日の自殺現場にいたよね ? 」

    これには蛍がドキリとする。

「あの子ね……折角逃がしてあげてたのに、あちこちに言いふらして助け求めたりしたんだよ。

    ああいうの、揉み消すのも大変なんだ。一般人の目撃者が一番タチが悪い」

「そんな……」

「だから死んでもらった。あ、脅迫はしたけど、ちゃんと自殺だよ。君らも見てたでしょ ? 自分で飛んだの。

    次はいいアクションしそうだなって期待してたんだよねぇ、残念〜」

「……っ ! 」

 香澄が両手で顔を覆う。

「頭おかしいんじゃないのっ !? 」

「ふふ……そうだよ ? 問題あるかい ? 

    他にも生存者は沢山いるから諦めないで ! って話しさ。希望が持てたろ ? 

 一人の老紳士は次なら自信があるって言って一週間前、四回目のゲームに参加した。どう頑張っても彼にはセンスが無い。金になるんだ。参加常連者は人気が出るからね。他のゲームにも出れる。お客様は賭けもしてるし、人気者には大金が動くものさ」

「絶対嫌 ! こんなことしたくない ! 蛍ちゃん ! 蛍ちゃんもそうでしょ ? 

 皆は !? 美果さん、加藤さん ! こんなのやらないよね ? 」

 美果も加藤も黙り込む。

 生き延びる可能性があるなら、それに賭ける他ない。逃げられそうにないこの密室状態の校舎。その上、日が傾いた山間部を徒歩で逃げ切れる気がしない。スマホもライトも無い上に車道も人通りはほぼ無い区間。

 山に入って朝を待ってもいいだろうが、ここまで用意周到な者たちが何も対策していないとは思えない。

「なんで誰も何も言わないのぉ〜〜〜 !! 

 やだよ〜 !! 家に帰りたい〜〜〜 ! 」

 ついに香澄は泣きじゃくりながらしゃがんでしまった。

「香澄……もうどうしようもない……」

「蛍ちゃん〜 ! どうしようもない、じゃないじゃん〜 ! 逃げようよ〜 !! 」

    いつまでも拒否を続ける香澄にルキの眉が跳ね上がる。

「ふぅ〜……。そろそろ煩いね」

    そう言うと、力任せに香澄を引っ張り立たせ、思い切り頬を殴りつけた。

    ガッ !! 

「っが……はっ !! 」

 躊躇いのない拳の一撃。

 香澄は音も無く、糸が切れた人形のように床に沈んだ。

「カッ…… !! カフッ…… ! 」

「お、おい ! 気絶したぞ ! なんて酷いことを ! 」

「う !! うぅぅぅ、オエェェ !! 」

 たまらず緊張で美果が吐き戻す。

「煩いんだもの、全く。ケイの友達とは思えないね。ギャーギャー騒いでさ……。

 あ、でもケイはこういうのが趣味だった ? ……ごめんねケイ」

 蛍は気を失った香澄を反射で抱えたが、何も言葉が出なかった。

 この時、蛍は自己を見失った気分だった。

 今。たった今。十五年同じ町で生きてきた幼馴染が酷い目に合っている。

 それもまだ高校生の少女。

 何も分からず連れて来られ、急にショッキングなものを見せられた。

 そうでなくとも朝から酷い日だった。

 だから ? 

 だから何 ? 

    そう思える自分が怖くも納得出来る気がして。

    蛍には誰にも言えない秘密があった。それも、どれもが法に触れる事である。頭では理解しているが、止まらない衝動。

 蛍は表情一つ変えず、香澄を床に降ろし立ち上がる。

「ペンを」

    黒服に手を伸ばす。

    このゲームへの参加に同意した瞬間だ。

「必要なものを書くので用意お願いします」

 蛍はペンを走らせると黒服に渡す。

「それで ? 次は ? 」

「黒服にわたしたちと会場入りしていただきます」

「ふーん。よくわかんないけど、よろしく」

    蛍は黒服と共に一階 西の三教室に消えていった。

「か、彼は本当にやるのか…… ? 」

「まだ子供じゃない……」

    加藤と美果が青い顔で蛍の背を見つめる。

    もう戻れない。

    蛍はそれまで『気付いていないふり』と言う漠然としたままの自分に蹴りを付けたのだ。

「思いがけず……いい子を見つけた。

    寝ていた獅子が目覚めたんだね。あぁ……素晴らしいねケイ。期待通りだ」

 ルキは恍惚の表情で、教室へ向かう蛍の後ろ姿を眺めた。

    

    連れていかれた廊下の先、黒服が蛍を教室へ放り込んだ。

 途端に凄まじい悪臭に黒服達の顔が歪む。しかし蛍だけは、何故か平然としていた。

「う……酷い匂いだが全員同じ条件だ。こ、ここに道具はある。あとは……このメモの材料を今から用意するが……」

 黒服は蛍の要求したメモを見て眉間に皺を寄せた。

「……どういう事だ  ? 三番目のこれは…… ? 何故 ? 」

「いや、これは不可能じゃないか ? ルキ様に確認した方がいいかもな」

 蛍の要求したメモに黒服二人が困惑する。

 蛍は教室へ入るとぐるりと見渡す。

 どんなにオンボロな木造校舎でも、やってる事は同じだ。

 掲示板に書道の発表と、給食の予定表。掛け算九九のマグネットと、教員用の机……田舎だからか五個しかない児童用机。

「あ、あの ! 」

 黒服の一人が、スマートフォン片手に慌てた様子でルキに連絡を取っていた。

「ルキさん。涼川 蛍の要求したものの中に、矛盾したものがありまして…… 」

 蛍の要求したもの。

    それは……。

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