The Great Goblin Emperor

The Great Goblin Emperor

last updateLast Updated : 2022-08-29
By:  AnOrdinaryCitizenOngoing
Language: English
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Synopsis

Azalias, an earthling transmigrated to an alternative universe, where humans don't exist. He transmigrated in time of an unique situation that he thought he was dreaming and had done a blunder. Which lead to our journey to be the Emperor of hundred Races.

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Chapter 1

Ch 1: Prologue

俺、藤ヶ谷悠斗(ふじがや ゆうと)の彼女、神宮寺綾乃(じんぐうじ あやの)は東都でも名の知れた令嬢で、莫大な資産を持っている。

俺を試すために、付き合って七年になるのに、彼女は一度も俺にプレゼントを買ってくれたことがなく、俺のために一銭たりとも金を使わなかった。

コンビニで避妊具を買うときでさえ、きっちり割り勘だった。

その後、母さんが重い病気にかかり、俺は親戚や知人から借りられるだけ借りたが、手術費にはあと4万円だけ足りなかった。

どれだけ彼女に頭を下げて頼んでも、彼女は結局、その金を貸してくれなかった。

俺は一人で母さんの後始末を終え、部屋に戻って荷物をまとめていたとき、彼女が近所に住む年下の男――加藤蒼(かとう・あおい)のために用意していたプレゼントのリストを、思いがけず見つけた。

高級別荘、ブランド物の腕時計、オーダーメイドのスーツ……

書斎のパソコン画面に、親友とのやり取りまで残っていた。

【綾乃、悠斗くんが4万円を借りるために、あなたに土下座したって聞いたけど、本当なの?】

綾乃のメッセージには、面白がるような嘲りと、どうでもよさそうな冷たさがにじんでいた。

【蒼の言う通りだわ。たかが4万円のために、あちこちで人に土下座するなんて、逆玉狙いじゃなかったら何なの。

まだ付き合ってたった七年よ。それなのに、もうこんなに必死で私から金を引き出そうとしてるなんて】

結局、七年にわたる試し行為のきっかけは、ただ近所の年下の男のひと言だったのだ。

もうどうでもいい。

どうせ母さんが亡くなったあの瞬間から、俺はもう彼女のもとを去ると決めていたのだから。

プレゼントのリストを元の場所に戻したところで、玄関のドアが開いた。

綾乃はほのかに酒の匂いをまとわせながら、ずかずかとこちらへ来て、俺の隣にどかっと腰を下ろした。

「何日も姿を見せなかったから、てっきり意地を張って、もう戻ってこないのかと思ってた。

やっぱり私がいないとだめで、おとなしく戻ってきたのね」

さすがに口には出さなかったが、俺がまた戻ってきたのは、自分の金を当てにしてのことだとでも思っているようだった。

あるいは最初から、俺は彼女の中では、金目当てで女に取り入る男でしかなかったのかもしれない。

俺は視線すら向けず、わずかに身を横へずらした。

伸ばされてきた彼女の腕をかわすために。

綾乃は一瞬きょとんとして、自分の手を見てから、また俺を見た。

俺があの4万円のことで、すねているだけだと思ったらしい。

「少し飲んだから、喉が渇いたの。酔い覚ましのスープでも作ってきて」

彼女はいつもそうだった。無意識のうちに、お嬢様気取りになる。

だが七年前、彼女が俺に言い寄り始めた頃は、拙い芝居で、自分を貧しい女であるかのように装っていた。

そのせいで俺は、すっかり信じ込まされていた。

「悠斗、私には何もないし、あなたに安定した未来をあげることもできない。

でも、二人で頑張って、二人でいい暮らしを手に入れよう」

あのとき、あまりにも真剣な彼女の顔を見て、俺はうなずいた。

俺は金には困っていたが、それでも自分の力でやっていくことはできた。

それでも綾乃を選んだのは、二人で頑張って、二人でいい暮らしを手に入れよう――その言葉に心を動かされたからだった。

だが、一緒にいればいるほど、彼女は普通の人間とは違うと思うようになった。

手頃な値段の品に、ふとした拍子に嫌悪をにじませることもあった。

自分でできることなのに、俺に命じてやらせることもあった。

そしてアルバイト中、彼女が高級車から降りてきて、大勢にちやほやされながら高級クラブへ入っていく姿を目にした。

そのときになってようやく、俺たちの関係は嘘だらけだったのだと完全にわかった。

しかも彼女はずっと、俺が彼女の金を狙っていると警戒していたのだ。

綾乃が再び口を開き、俺の思考を遮った。

「これからお金が欲しいなら、私に直接言えばいいじゃない。自分の母親の病気を言い訳にするなんて。罰が当たるとか思わないわけ?」

彼女の言葉が、ひどくおかしくてたまらなかった。

俺は目を上げ、冷ややかに彼女を見た。

「直接言ったら、君はくれるのか?」

綾乃は一瞬言葉に詰まり、顔に迷いがよぎった。

だが次の瞬間、何かを確信したように、あからさまに嘲るような目を向けてきた。

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