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Auteur: 美桜
last update Date de publication: 2026-02-06 09:25:32
バタンッ!

乱暴に閉められたドアの音で、准の機嫌が悪いことが知れた。

彼は応接室に莉緒を置き去りにしたまま、警備に彼女を追い出すように指示を出し、自分のオフィスに戻って来ていた。

バサッ…!

彼らしくもなく、脱いだ上着さえデスクの上に放り出した。

そしてドサリと椅子に座り、はぁぁ…と大きくため息をついたのだった。

「お疲れさまです」

本田は投げ出された上着を手に取りハンガーにかけ、同情の眼差しで准を見た。

彼はそんな本田をジロリと睨みつけ、

「もう一度、今度は本国のあれの家族も含めて、もっと詳しく調べ直してこい。至急だ」

と言った。

そうして、指示を受けてオフィスを出て行く本田を見送り、疲れを逃がすように目を閉じて掌で覆った。

苛つく女だ…。

准は最後に見た、相良の悲しげな顔が忘れられなかった。

彼はその大きな立場に見合わず威張ったところもなく、相手が若いからと見下すこともない。常に親切で丁寧。初めて会った時からこの国で仕事をしていく上でのアドバイスや、気をつけなくてはいけない人物などを教えてくれ、困った時にはいつでも相談するようにと連絡先まで渡してくれていたのだ。

ちょっと親切すぎて
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  • Your'e My Only Shinin' Star〜あなたに逢いたい〜   135

    「ひどいわっ…」眉をきゅっと寄せて泣きそうな声で訴えるも、准は首を傾げるだけだった。「ひどい?私のことか?」「そうよ!」「紗英、やめろっ」そのとぼけた声に腹が立って、紗英は兄の匠が止めるのも聞かずに言い放った。「ちょっと映像をイジっただけじゃないっ。大したことじゃないでしょ!?」「ちょっとイジっただけ…?」彼女の言葉が放たれた瞬間、准の雰囲気が変わった。「お前のその行動が、俺の婚約者の命を奪う結果になるかもしれなくても…そう言えるのか…?」「え……」命を奪う?なにそれ。まさか…あんなことくらいで、自殺でもしたっていうの?紗英が戸惑いに眉を顰めると、准がジリ…と一歩踏み出した。「答えろ。言えるのか?」「っ…」紗英は咄嗟に恐怖を感じて一歩下がる。とー。「キャッ!」「紗英!」下がったところがちょうど階段の縁で、彼女の身体がグラリと傾いた。匠が飛び出して彼女に駆け寄って来たが、紗英は慌てて自力で手摺を掴み、事なきを得た。その間、准はといえば、慌てるでもなく、ただ冷たく彼女の様を見ているだけだった。助けるつもりもない。いっそ、このまま落ちてしまえ…とでもいうように、手摺に掴まってホッと胸を撫で下ろしている彼女に向かって、ふん…と鼻を鳴らすことさえした。「あなた……」青ざめた顔で紗英が呟くと、准はつまらなそうに息をついた。「惜しかったな…」「!!」小さな声で残念そうに吐き捨てる彼に、紗英はゾッと血の気が引くのを感じた。正気なの…?彼女の唇が微かに震えるのに、准は僅かに口の端を上げて嗤った。「お願い……」許して…。懇願するように呟くと、彼は明らかにバカにした視線を向けてきた。「今更か?」「……」恐ろしかった。そしてー。紗英が恐怖に思考を手放したその頃になって、この祝賀会の主催者で真田エンターテインメント社長、そして准の叔父でもある真田英明がやって来た。「何事だ?」「あの…っ」「なんでもないよ」紗英の言葉に被せるようにして平然とそう言った准に、英明はチラリと階段に蹲る彼女を見て、そして言った。「ここではやめといてもらえるかな?」「!?」紗英はその言葉に愕然とした。助かったと思った瞬間に、そのまま地獄へ落とされた気分だった。だが准は、気に入らない…とでもいうような顔で口を開いた。「場所は選ばな

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