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167.それぞれの結末(前世)

ผู้เขียน: 美桜
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-12-04 21:26:14

5日後ー。

奈月は発見された。

彼女が住み込みで働きに出ると聞いていた浅野夫妻は、ある病院からの問い合わせで奈月が道路に飛び出してトラックに撥ねられた事を知った。

彼らは交通事故と聞いてもう一人の娘、美月の事を思い出し、悪い予感に胸が詰まるような気持ちがして急いで病院に向かった。

辿り着いた病室で彼らが見たのは、全身包帯に巻かれてあちこちに管がついた娘の姿だった。

側に設置された機械の波形は穏やかだったが、状態を説明する為に現れた医師の顔は深刻だった。

「身体の方は全身に数カ所の骨折と打撲がある程度です。おそらくカーブに差しかかる場所で、あまりスピードが出ていなかったのが幸いしたのでしょう。ですがー」

医師はそこで一旦言葉を切り、2人の蒼白な顔色を見て眉を寄せた。

「跳ね飛ばされ数m先の標識にぶつかり、そのまま真下に勢いよく落下したようなのですが、その際に頭を強打しています。今現在彼女の意識はなく、おそらく…このまま植物状態になるかと思われます…」

「そんなー!」

父親である亮は驚きに声を失い、母親の耀はその場に崩折れた。

美月に続いて奈月までも…。いったい何があってこんなにも不幸が続くのか…。

浅野家は今提携先の企業から次々と契約を解除され、倒産の危機に瀕している。資金を投入しても投入しても消えていくだけで、もうどうやったら会社を立て直せるのかお手上げ状態なのに、娘まで…。

奈月がこのままずっと植物状態でいるならば、かなりの医療費がかかるのは目に見えている。だがだからといって、死なせてくれなんて言えない。

自分たちの子供はもうこの奈月だけなのだ。失うのは耐え難い…。

いつもならこんな時、何も言わなくとも希純が手を差し伸べてくれていた。

でも、もう今はそれもない。

美月の後に奈月を娶ってもらえないかと打診した日から、彼の自分たちを見る目が変わった。

怒りと軽蔑に満ちた目に、それ以上何も言えなかった。

亮はベッドに静かに横たわる娘の顔を見て、命が助かっただけでもよかったと喜ぶべきなのか、いっそ死んで楽になってくれたらよかったのにと思うべきか、自分の中の複雑な心境に戸惑っていた。

いずれにしても既に死んでしまった娘と、死んだも同然の娘。浅野家はもう、自分たちで終わるのだと彼は思った。

*

奈月が山から下りて事故に遭い、植物状態になったと聞いて数日、尚は怜士の秘書から連
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