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23話

Penulis: 籘裏美馬
last update Tanggal publikasi: 2025-10-21 19:34:45

パタン、とドアが閉まる。

私は貼り付けていた笑顔をふっと消し、ドアに手を付きながらずるずる、とその場に蹲る。

良かった──。

何も、バレていない……。

この時ばかりは、御影さんが私に全く興味のない人で良かった、と感謝してしまう。

きっと、これが速水涼子だったら。涼子が相手だったら御影さんは違和感に気づいただろう。

けど、私が相手だから。

「──ふっ、皮肉なものね」

好かれたいのに。

御影さんに私を見て欲しいのに、今回ばかりは好かれていなくて、嫌われていて良かったと、思ってしまう。

私は自嘲気味に笑ったあと、その場にようやく立ち上がり部屋に戻っていく。

私は御影さんにバレたくない、とばかり考えていた。だから、御影さんが私の態度に訝しがっていた事も、私の部屋を出た御影さんが廊下を進んだところで足を止め、振り返ってじっと玄関を見つめていた事など、知る由もなかった。

翌朝。

私は虎おじさまのお屋敷に向かっていた。

パーティー会場では虎おじさまにご挨拶ができず、帰ってしまった。

失礼な事をしてしまったからこそ、すぐにお詫びをしに行かないといけない。

虎おじさまのお屋敷は、郊外に
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