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60話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2025-11-09 08:44:18

ほんのりと照明の明かりに照らされ、寂しくも綺麗な庭園を眺めていると、不意に風が吹いた。

夜に差し掛かり、気温も下がってきている。

秋から冬に差し掛かる今の季節、昼間は暖かくても日が落ちてしまえば肌寒く感じる事が多くなってきた。

私がふるり、と体を震わせたのに気づいたのだろう。

小鳥遊さんが自分が着ていたスーツを脱ぎ、私にかけてくれた。

「小鳥遊さん、大丈夫です。小鳥遊さんが風邪をひいてしまいます!」

「俺は…いえ、私は大丈夫なので。茉莉花さんが体調を崩してしまったら大変です。着ててください」

ふわり、と優しく微笑む小鳥遊さんに、申し訳ない気持ちでいっぱいになるけど、彼の優しさを無下にはできず、私は「ありがとうございます」と彼に答えた。

そして、私はさっきから気になっていた事を彼に聞いてみようと思い、思い切って彼に尋ねた。

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