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第3話

Author: ゼロサンゼロ
あの頃の樹雨は、本当に私を愛していた。

私は分かっている。

しかし、人は変わる。

年明け前の最後の週末に、樹雨は当直だ。

私は家に忘れていった書類を届けるため、病院へ行った。

看護師は、樹雨が薬局にいると言った。

ドアは半開きで、ノックしようとしたそのとき、中から友美の声が聞こえた。

甘えるような、不満混じりの声だった。

「樹雨、この患者さん本当に話が通じなくて、頭が痛くなっちゃう」

続いて、樹雨の低くて優しい声が聞こえた。

「見せて。眉をひそめるなよ。しわが増えるぞ」

ドアの隙間から、彼が友美の背後に立ち、机の上のカルテを覗き込んでいるのが見えた。

片手は机の縁に置き、もう片方の手で、彼女の垂れた髪を自然な仕草でそっと耳にかけていた。

あまりにも滑らかで親密な動きで、何度も繰り返してきたかのようだ。

友美は一瞬こわばったが、避けなかった。

私は一歩後ずさりし、振り返ってエレベーターへ向かった。

手に持った書類袋の縁が、掌に食い込み、痛かった。

その夜、樹雨はいつもより一時間遅く帰ってきた。

急な残業だったと説明し、樹雨の口調は落ち着いていた。

彼が浴室に入る前、ベランダで電話している声が聞こえた。とても小さな声だった。

それでも、いくつかの言葉は聞こえた。

「……分かってる……もう少し時間をくれ……」

水の音が、後半の言葉をかき消した。

ベッドに戻ってきた彼は、ボディソープの爽やかな香りをまとい、私を抱こうと手を伸ばした。

私は背を向けたまま、静かに言った。

「今日はちょっと疲れてる」

彼の手は、空中で一瞬止まった。

そして、そっと私の肩に触れ、軽く叩いた。

「じゃあ、早く寝よう」

私は珍しく、昔の夢を見た。

それは、友美が初めて私を家に連れて行ってくれた日で、樹雨が果物を切ってくれていた。

友美が近寄ってイチゴをつまみ食いすると、彼は笑って指先で彼女の額を軽く弾いた。

「食いしん坊」

そのとき友美は額を押さえ、私に向かって笑った。

「薫、見て。樹雨は私をいじめたの」

あの頃の私は、それをいとこの間ではごく普通の親しさだと思っていた。

今になって分かる。ある感情の種は、あのときすでに蒔かれていたのだ。

ただ私や、そして彼ら自身が、「いとこ」という名前で、それを大切に覆い隠した。そして、見なければ芽吹かないと思い込んでいた。

しかし、種はいつか必ず成長して、土を破る。

その感情の種は、積み重ねてきた日常や無言の身贔屓の中に潜んでいた。

そして、私が見過ごしてきた彼らだけに通じる視線や笑い声の中にも隠れていた。

私は書類を彼のデスクに置き、家に帰った。

明かりはつけず、裸足でリビングに入った。

月光が大きな窓から差し込み、床一面に冷たい銀色の光を敷き詰めていた。

指でソファの肘掛けをなぞる。樹雨はここを一番座り心地のいいものにしようと言った。これから何年も、ここで寄り添うのだから。

ローテーブルの上には、昨夜飲み残した赤ワインが半分ほど残ったボトルと、寄り添うように並んだ二つのワイングラスがあった。

グラスの縁には、暗紅色の口紅が残っていた。

私はスーツケースを開いた。

服、原稿、ノートパソコン、パスポートと身分証明書など、私のものだけを持っていく。

樹雨がくれたアクセサリーは、ドレッサー最上段のベルベットの箱に収まっていた。

私は一本の銀のネックレスを手に取った。

彼が初任給で買ってくれたもので、そのとき目を輝かせて言った。

「薫、これからはもっといいものを買ってあげる」

今、その「これから」は来たが、もう「私たち」はいない。

ネックレスを元に戻した。映画の半券、遊園地のリストバンド、愛の言葉で埋め尽くされたメモと一緒に、箱にしまって鍵をかけた。

思い出は重すぎて、持っていけない。

最後に部屋を一通り確認した。

書斎には彼の医学文献が整然と並び、キッチンの冷蔵庫には先週私が書いた買い物リストが貼られている。

ベランダの花は去年私が植えたものだ。冬を越えて、今ちょうど柔らかな新芽を出していた。

私はしゃがみ込み、指先でその葉にそっと触れた。

「ごめんね」私は小さく言った。

「連れて行けなくて」

立ち上がると、膝が少し力を失った。

私は樹雨と友美、それぞれにメッセージを送った。

【明日、うちでご飯食べない?一緒に年越ししよう】

それは、過去五年間に何度も繰り返してきた、ごく普通の誘いと同じだ。
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