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52.社長と二人だけの約束⑥

Penulis: Aica
last update Terakhir Diperbarui: 2025-09-14 17:22:06

「おっ。フレンチトースト来たぞ」

すると、注文していたフレンチトーストが到着。

「うわ~美味しそう~!」

見た瞬間にその美味しそうなビジュアルにテンションが上がる。

「食べていいですか!?」

「どうぞ」

「いただきます!」

あたしは早速そのフレンチトーストを口に運ぶ。

「ん~! 美味しい~! フワとろ~!」

「だろ? ここまでとろけさすのが結構苦労したんだよ」

「そうなんですね! それでいて、表面はカリッとしていて、この両方のバランスが最高です~!」

「ハハッ。よかった。気に入ってもらえて」

「はい! めちゃめちゃ好みですぅ~!」

あたしは、美味しすぎてつい夢中で食べ進める。

「フッ」

すると、そんなあたしを見てフッと笑う社長。

「んっ? どうしたんですか?」

「いや。そんなウマそうに夢中で食べてるから(笑)」

「あっ……すいません! ホント美味しくて。夢中で周り見えてませんでした」

「いや、全然いいよ(笑) そうやって美味しそうに食べてくれるの見ると、オレも店プロデュースした甲斐あるっていうか」

「すいません。普通にお客さんとして楽しんじゃって」

「いや、客だからそれでいいよ(笑) オレはついプロデュースしてる側で見てしまうから。でもお前は純粋になんでも楽しんで食うから新鮮だわ」

「つい美味しいモノ目にすると夢中になっちゃって……」

「そういうヤツのがこれからいろんな店連れてきがいがある」

「こんなんで大丈夫ですか?」

「そんなんで大丈夫。お前は素直に楽しんで勉強してけばいい」

「はい」

「その代わり、素直に意見も伝えてほしい」

「意見?」

「そう。一応勉強として連れて行くから、それぞれの店の感想を客としてどう感じるかを教えてほしい。そこからどう修正していくとか良くしていくとかは、お前にもちゃんと教えてやる」

「ホントですか!? そんなとこまで教えてもらえるんですか!?」

「お前に家のことやってもらう分のお礼って訳じゃないけど」

「いや、それに関してはお金もらいますし」

「それとはまた別」

「じゃあ、お金はいらないです」

「そんな訳にいかないだろ。それはそれ、これはこれ」

「いや、でもそれだとあたしばっかり嬉しいだけですし」

「お前だけじゃないから」

「え?」

「言ったろ。オレも嬉しいって」

「あ……」

「だから。これも、オレとお前だけの秘密な」

「社長とあたし
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