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70.恋に気づいた日③

Penulis: Aica
last update Terakhir Diperbarui: 2025-09-24 22:38:16
「てか、お前もう普通に呼んでんな」

「え? 何がですか?」

「名前。呼べって言ったのに」

「あーっっ! 一晩寝たらもうすっかり忘れてました!」

「だろうな(笑)」

「えっ! もうマイナスですか!?  今からその分何回か呼んだらプラマイゼロになりませんかね!?」

「ハハッ。なんだそれ(笑)」

「えっと、あたし今朝何回社長って言いましたっけ……」

「いいよ、そこまでしなくて(笑)」

「えっ、いいんですか?」

「まぁ平日の朝はお互いバタバタしてるし、そのまま仕事行くから、逆にちゃんとそこは切り替えておいた方がいいだろうし、名前で呼ばなくてもいいよ」

「確かにそうですね。あたしなかなかそういうの切り替えられないタイプのような気がします。って会社では直接話すことまぁないんでそんな心配いらないかもですが」

「まぁ一応ね。だから平日の夜とか休日とか、そういう時だけでいいから」

「あっ、それならなんとか。ちゃんと呼べるように意識しときます!」

「あぁ。朝と会社以外はちゃんと意識しといて(笑)」

「了解です!」

「返事だけはいいよな、お前(笑)」

「返事だけじゃなくちゃんとお役に立てるように頑張ります!」

「っていうか役に立てるとか、そういう風に思わなくていいぞ?」

「えっ?」

「別にお前がここにいるのは、オレがお前に何かしてもらおうと思って、いてもらう訳じゃないから。お前も何か役に立たなきゃって思う必要はない。だからお前に報酬払って契約って形にしてるんだから」

「あっ、そっか」

「基本オレはお前とは、ここでは社長と社員っていうのは忘れて、対等に接したいって思ってるから。そこは年齢とか立場とか関係ない。オレとお前のただ同じ人間同士の付き合いをしたい」

「なんか……深いです……」

「はっ?」

「なんか、いつでも社長は、あたしの思ってもいない言葉をくれるので、そのたび勉強になるっていうか。そういう考えがあるんだなぁって思います」

「いや、別にオレはたいしたことは言ってないけど。っていうか、それを言うならお前もだろ」

「え? あたしもですか?」

「お前のがオレが思ってもいない行動だったり言葉をかけてくるから、ただオレがそれに刺激されてるだけ」

「えっ、そうなんですか?」

「まぁ、それをわかってないのがお前なんだろうけどな」

「っていうか、なんかお互い同じようなこと言ってますね(笑)」

「だ
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