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第221話

Author: ルーシー
智也は小燕邸を後にすると、すぐに薫へ電話をかけた。

住所を聞き出すと、そのまま車を走らせる。

火鍋店の前に車を停め、降り立った瞬間、透き通るガラス越しに春日部家の面々が見えた。

玲奈は席に座っていた。

その隣で拓海がバースデーキャップをかぶせている。

綾乃はケーキを彼女の前へ押し出し、兄の秋良はろうそくを立てて火を灯した。

陽葵は直子の膝の上に座り、手を叩きながら楽しげに誕生日の歌を口ずさむ。

玲奈はケーキに向かってそっと目を閉じ、両手を合わせ、心の中で願い事を唱えた。

願いを終えると、彼女はろうそくを吹き消す。

綾乃がナイフを差し出し、玲奈はケーキを切り分け始めた。

家族だけの温かな光景――その輪に混じる拓海は、本来なら部外者のはずなのに、まるで自分のことのように共鳴し、優しく微笑んでいた。

その光景を見た瞬間、智也の体は硬直した。

そしてようやく気づく。

――今日は玲奈の誕生日なのだ、と。

結婚して五年、彼女の口から誕生日の話を聞いたことは一度もない。

自分もまた尋ねたことはなかった。

その時、背後から薫が歩み寄り、肩を軽く叩いて声を潜める。

「玲
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Comments (2)
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煌原結唯
まさか本当に浮気されないと、って 智也と沙羅のソレ、浮気ぢゃないとでも!?
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煌原結唯
「あなたのお母さんの手術痕が」 あなたのお母さんて? 智也の母親って手術したんだっけ?
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