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第328話

Author: ルーシー
殴られたとはいえ、明人には反論する力もなかった。

この世界では――力のない者は、黙って頭を下げるしかない。

明人が去っていったあと、明は玲奈の方へ向き直った。

「......玲奈、大丈夫?」

玲奈は小さく首を振った。

まだ胸の奥に恐怖の余韻が残っていたが、それでも落ち着いた声で答えた。

「......ええ、平気」

明は、涙の跡が残る彼女の目元を見つめた。

理由はわからなかったが、その悲しげな表情に何も聞くことはできず、ただ言った。

「送っていくよ。

もう遅いし」

玲奈は感謝の色を浮かべて微笑んだ。

「ありがとう、でも大丈夫。

車で来たから、自分で帰れるわ」

だが、明は眉をひそめた。

「それでも心配だ。

俺が後ろからついていく。

家に着くまで見届けさせてくれ」

玲奈は断ろうとしたが、「だめだ、拒否権はなしだ」と彼が言い切るので、結局それ以上は言わなかった。

明が車で玲奈を春日部家まで送り届けたあと、携帯が鳴った。

拓海からだった。

「......まだ来てねぇのか?」

不機嫌な声が受話口から響く。

明は苦笑した。

「ちょっと用事ができてな」

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ひろぴろ
クズ沙羅の家族はクソどもだ。クズ昭家族もそうだが。あいつらを根こそぎブッ潰して欲しい、拓海さん
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