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第7話

Author: 川辺の夕映え
結婚式が終わると、悠斗は私を新居へ連れて行った。

私の芝居に付き合うために、彼はわざわざ邸宅まで用意し、そこを「新居」にしてくれていた。

邸宅の内装はとても洗練されていて、私の好きな雰囲気だった。

リビングには赤いバラの花束が飾られていて、一枚のカードが添えられていた。

カードを開くと、見覚えのある字が並んでいた。

【ごめん。迎えに来るのが遅くなった――悠斗】

彼は、十九歳だったあの頃の自分として謝っていた。

目にたまっていた涙が、もうこらえきれず、ぽろぽろとこぼれ落ちた。

悲しいわけでも、悔しいわけでもない。

ただ、言葉にできない胸の痛みがあった。

私の元恋人は、ほかでもない悠斗だった。

十九歳のあの頃、私たちは周りが見えなくなるほど恋に落ちていた。

彼は生まれながらにすべてを持つ御曹司で、私はごく普通の会社員の家庭に育った娘だった。

彼は私の初恋で、私も彼の初恋だった。

彼と過ごした日々は、私の人生で一番幸せな時間だった。

悠斗は毎日、授業が終わる時間に合わせて教室の外で待っていてくれた。

図書館へ行くたび、彼はいつも先に二人分の席を取っておき、その
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