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11.朝を迎える理由

Penulis: 中岡 始
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-24 17:13:13

カーテン越しに射す朝の光は、まるで空気に溶けるように淡く、やわらかかった。

遮光の効いた生地が朝日を和らげ、部屋の中はまだ夜の続きのように静かだった。

晴臣は、仰向けに寝転んだまま、すぐ隣にいる岡田の寝顔を見つめていた。

シーツの上で微かに動く肩。落ちた髪の隙間から覗く額。呼吸のたびに上下する胸元。

すべてが、信じられないほど静かで、穏やかだった。

ほんの数時間前、この手で彼を抱きしめたことが、まるで夢だったかのように感じられる。

けれど、晴臣の指先には、いまも確かにその記憶の余熱が残っていた。

岡田は、晴臣の腕の中で眠っている。

寝息はかすかで、時折、寝返りの気配に布団がわずかに揺れた。

互いの指は自然に絡んだままになっていた。

その手を、晴臣はそっと握り直す。

まるで壊れものに触れるような慎重さで。

すると、岡田の指が微かに動いた。

寝息はそのまま変わらず続いているのに、眉の端がほんの少しだけ動き、唇が形を成さないまま緩む。

その表情に、晴臣の胸が静かに波打つ。

これが、岡田の素顔だった。

職場で見せる飄々とした態度でもなく、笑ってごまかすような夜の顔でもない。

完全に無防備で、でも安心しきっている表情。

それをこうして間近で見ている自分が、どれだけ特別な場所に立っているのかを思い知らされる。

晴臣は、岡田の手を包むように握ったまま、そっと視線を額に移した。

細く寝そべる髪を指でかき上げ、額の端に唇を寄せる。

静かにキスを落とす。

それは、慰めでも所有でもない。

ただ、確かにここにいるという証のような、祈りに近い感情だった。

「……これからも、ちゃんと隣にいたい」

呟いた声は、風もない部屋の中で、静かに消えていく。

その言葉に応えるように、岡田の眉がほんのわずかに動き、眠ったままの唇が緩んだ。

絡んでいた指が、きゅっと一瞬だけ強く握り返された。

それだけで、十分だった。

晴臣は息を吸い、背

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