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第9話

Author: Hayama
last update publish date: 2026-09-15 17:00:00

スタジオの中に足を踏み入れると、肌を刺すような冷たい空気が私を包み込んだ。

眩しいほどの照明の向こう側、ずらりと並んだ長机の真ん中には、監督の姿がある。そしてその隣には、悠が座っていた。

「用意された台本は、頭に入っているかな」

私は喉の奥がカラカラに乾いていくのを感じながらも、無意識に後ずさりしそうになる両足にぐっと力を込める。

私は小さく息を吐き出し、ピンと背筋を伸ばして彼らを真っ直ぐに見据えた。

「はい、もちろんです」

ほんのわずかな声の震えすらも許されないと自分に言い聞かせ、腹の底から声を張り上げるようにしてはっきりと答えた。

その虚勢にも近い強気な返事が意外だったのか、監督の口角が、ほんの少しだけ上がったように見えた。

「そうか。では、実際の演技に入る前に、君にいくつか質問をさせてもらうよ」

その言葉を
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