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6.とある男性side①

Author: 涙乃
last update publish date: 2026-08-01 08:57:00

この任務についてどれくらい経つだろう。

もうすぐ17年か。

入隊して最初の任務が、とある対象者達を監視することだった。

私も若く、先輩達と行動を共にした日々が懐かしい。

いつの間にか隊は縮小されて、気がつけば私1人となっていた。毎日、森の中に住む者達を監視すること。それが与えられた任務だった。

対象者達に気づかれぬこと、決して対象者達を逃さぬこと、決して殺さぬこと。

食事は、パンを週に一度届けるきまりになっている。早朝気づかれぬように門のところに。

木の影に隠れたり、木の上から見張ったり、ずっと私は彼女を見てきた。

そういう私は、今年35になる。

18からずっと彼女を見てきた。彼女は17になるのか。母親が亡くなり、彼女1人になった時は会議が開かれたようだ。

報せを待つ間も私達は監視を続けた。泣き暮れていた彼女も、日が経つにつれて、泣くこともなくなり、大人しく軟禁生活を送っていた。母親の亡骸は、弔い丁重に埋葬したと聞く。

幼い彼女は、覚えていないだろうが……。

リィーン……。

幼くして一人で過ごす彼女に、何度声をかけようと思ったことか……。

本当に大きくなっ
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    が、ノックの音が聞こえて、カインは急いで飛び退いた。 「先輩、そろそろいいですか?」 「あぁ」 のしかかっていた温もりが急に消えて、寂しさを感じるリィーン。 心臓が早鐘を打ち、落ち着かない。いったい、カイン様は何をしようとしていたの……? 思いだすと恥ずかしくなり、一気に体温が向上する。ふるふると首を振り、気持ちを落ち着かせ現実に意識を取り戻す。 キースの声がする。キースが言っていた先輩って、カイン様のことだったのね。じゃあ、この小屋はカイン様の小屋だったんだ。 「失礼します」 キースの手には、丸められた書類が握られていた。 「リィーン、危ない目に合わせてごめんね。それに、俺も、申し訳ありませんでした」 入室してすぐさま、キースは深々と頭を垂れる。 「キース、謝らないで。キースにも助けられてばかりだね。ありがとう」 「キースは、リィーンの監視には携わってない。本当にすまない。リィーン。そして、これを見てほしい」 カインは、書類を渡そうとするも、思いとどまる。 「あ、起き上がらなくていい。まだ、つらいだろう。私が代わりに広げてもいいだろうか?」 「お願いします」 カインは、横たわるリィーンに見えるように書類を広げる。 長い文章が書かれていた。文字を目で追うの疲れる。 ある言葉に目が釘付けになる。 「恩赦……」 「あぁ。恩赦がでたらしい。そもそもリィーンには、なんの罪もないと思うが。恩赦がでたようだ。」 「ふんっ!人間は時間の無駄遣いばかりする。そんな書類を作る前に、すぐに解放すればいいものを」 ウサギは、ベッドをよじ登り胡座をかき腕を組む。 「ウサギさん?無事だったんだ……良かった……。」 「あの程度の傷、どうってことはない。が、少し回復に時間を要した。お前が無事で良かった」 「リィーン、もう、あの家から出ても大丈夫だ。もう、自由だ。詳細は、こちらに書いてある。身元保証とこれまでの境遇を考慮していくらかの補償金もでるようだ…」 「自由……自由……ゔあぅ……」 やっと解放される。他人事のように感じていたつもりだった。ゲームの設定だからだと。でも、本当は不安だった。怖かった。終わりの見えない生活がつらかった。これで、やっと自由になれる……。抑えていた感情が、涙となり溢れてくる。人前だということも忘れて、まるで、子供の

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  • なぜか軟禁されていました〜雑な設定の脇役に転生したら、年の離れた騎士様に執着されました〜   25.とある男性side⑤

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