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第8話

Author: 安田徹
生まれたばかりの赤ん坊は、飲んでは眠るを繰り返すだけで、とても手のかからない子だった。

新しく雇われた住み込みスタッフに子どもの世話を任せると、日奈は毎日を気ままに過ごしていた。

凛久は彼女をとても大切にし、自ら台所に立ってスープを作ることさえあった。

それだけではない。

毎日欠かさず、違う贈り物を人に届けさせていた。

出産してまだ数日しか経っていないのに、部屋はすでにプレゼントで埋め尽くされていた。

使用人たちは陰でよく噂話をしていた。

「松元さんはまだこんなに若いのに、お金持ちの家の奥様になれるなんて、本当に運がいいわよね。しかも子どもまで産んで、一気に人生あがったようなものよね」

「ほんとよ。ご主人がどれだけ大事にしてるか見ればわかるじゃない。食べるものだって最高級品ばかりだし、服は全部限定モデル。小さなピアス一つだって、とんでもない値段なんだから」

「それに比べて、ご主人の前の奥さんは運がなかったわね......」

その話を耳にした日奈は、満足そうに口元を緩めた。

彼女は書斎へ入り、凛久のパソコンを開く。

デスクトップには「真実の愛」という名前のフォルダ
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