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第20話

Auteur: ぷりん
葵の表情には微塵の動揺もなく、終始、穏やかで礼儀正しい微笑みが浮かんでいた。

「実はね、何度もチャンスをあげたの。麻美が現れたあとでさえ......あなたに、最後の機会を与えようとした。でも、あなたはそれを自分の手で手放したのよ」

哲也には、もう何も言い返す言葉がなかった。

あの日、病院で葵に懇願されながらも、冷たく拒んだ記憶、そのときの葵の哀しげな瞳が、今も鮮やかに蘇った。

弁解の余地などどこにも見つからず、哲也はかろうじて「......わかってる」と小さく呟くしかなかった。

「......あの子どもに、何かあったのか調べた」

その二文字をどうしても口に出す勇気が持てず、言葉を切ってから続けた。

「あの日、お前からの電話を拒んでしまった。ごめん......本当に、ごめん......」

どれほど謝れば償えるのか、見当もつかなかった。こみ上げる熱に目頭が焼けるようで、哲也はゆっくりと顔を上げた。

「これから......俺たちは、もう他人になるのか?」

「友達でいいわ。それ以上にはなれない」

葵の言葉は柔らかくも、揺るぎない意志が込められていた。

それでも哲也は、ま
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