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第157話

Auteur: ラクオン
もし本当に桃子の言う通りなら、少なくとも……くちゃんはまだ生きている。

「一真、今更あなたに嘘をつく必要なんてないわ」

桃子は確かに嘘を言っていなかった。

だからあの日、あの小娘が引き取られていった時、他の子たちはみんな、彼女がお金持ちの家にもらわれて、贅沢な暮らしができるんだと思っていた。

桃子だけが、嬉しくて眠れないほどだった。

贅沢な暮らしどころか、明らかに死にに行くようなものだから。

桃子は、一真の顔に一瞬浮かんだ緊張と憂いを見逃さなかった。「あの麻薬密売人たちの手口については、あなたも聞いたことがあるはずよ。

梨花と離婚するのが惜しいからって、あのお守りの持ち主のことは見捨ててもいいと? あなたが梨花と離婚したところで、彼女はせいぜいバツイチになるだけ。でも、もし離婚しなければ……あのお守りの持ち主はたぶん死ぬわ。もしかしたら、もう死んでいるかもね」

「もう一度聞く」

一真は感情を抑えつけ、探るような視線を一瞬たりとも外さずに桃子に注いだ。「彼女を引き取った家族がどこにいるか、本当に知っているんだな?」

「都市名だけは知ってるわ」

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