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第619話

Author: ラクオン
心配の種がなくなると、梨花の張りつめていた神経は一気に緩み、ほどなくして強い眠気に襲われた。

帰りの車中でもずっと眠っていて、霞川御苑に着いた頃にはすっかり寝入っていた。家に入ると、リビングで智子が待っているだけでなく、綾香もいる。

ベントレーが門をくぐるのを見つけるなり、落ち着きなくしていた綾香が足早に外へ出て後部ドアを開ける。梨花の顔を確認した瞬間、ようやく表情がゆるんだ。

「もう、心臓止まるかと思ったんだから!」

そう言いながら手を貸して、梨花を車から降ろし、頭の先からつま先まで念入りに様子を確かめる。

「飛行機降りたらすぐ拉致されたって聞いてさ。大丈夫?どこかケガしてない?気分は?」

このところ彼女は仕事で各地を飛び回り、日帰り出張も珍しくなかった。

今日も着陸してすぐ梨花に電話したがつながらず、和也に連絡して事情を知った。いても立ってもいられず、そのまま霞川御苑へ来て智子と一緒に知らせを待っていたのだ。

ぐっすり眠れたおかげで、梨花の体調はかなり戻っていた。綾香の目の下の濃い隈を見て、苦笑した。

「私は何ともないよ。それより綾香、また徹夜したでしょ?」

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Comments (3)
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桜花舞
石神のことだけ聞いて、子供の父親のこと言わないって、梨花のこと自分勝手過ぎない?って思っちゃうから、作者さん、早く梨花に竜也に伝えさせて!
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兵頭香里
梨花。そろそろいいんじゃないの?大分待ったよ…眠気を押して石神の話聞くくらいならお待ちかねのあれも言っちゃって!
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中村 由美
あ~まだ言わんのか! 篤子と石神が片付いてからか⋯?
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