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46.言い訳を聞きに……

Auteur: 桜立風
last update Date de publication: 2026-07-21 16:12:57

「……芹沢?」

「はい、何か話したい事があるようなので。……帰宅は遅くなると思います」

「それは、行くべき約束なのか?」

専属クラークとして神楽に指示された仕事をこなしながら、退勤時間が近づいてきた紅は、神楽にこの後の予定を伝えた。

「行くべきかどうかはあまり考えてませんけど。話があるなら聞こうかなと、思うだけです」

「ふん、面白くないね」

パソコンの前に座る紅の背後から手を伸ばし、指示した内容で文章が作れているか確認しながら、神楽は横目で紅を見る。

そんな神楽と至近距離で目を合わせながら、紅は思った。

早速私のことを自分のものだと誤解し始めていると……

「雨の中に出ていくほど、そばにいたくないと思わせた相手なんだろ?」

「え……」

「洋平に偶然会った夜のことだよ。あの時、直前まで一緒にいたのは芹沢だって言ってよな?」

所有物化しての発言ではなかったことが意外で、言葉が出ない。

「どんな話があって泣いたのか知らないが、そんな思いをさせた奴に、わざわざ時間を作ってやる必要があるのか」

「それは……」

ひと通り確認が終わり、パソコンは神楽によって閉じられる。

「気にしてません。泣いたって
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