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第133話

Author: レイシ大好き
そこで加津也は足を止め、その人影の方へと向きを変えた。

二川のフロントで見かけた「二川家の次女」じゃないか?

その瞬間、男の中に渦巻いていた怒りが一気に燃え上がった。

あの女さえいなければ、紗雪の前であんなことを言わずに済んだのに。

あんなセリフを吐いた今となっては、彼女の前に立つのが気まずくて仕方がない。

全部あの女のせいだ。

いったい何者なのか、確かめてやる。

加津也は足早に歩み寄り、男と寄り添っている緒莉の腕をいきなり引っ張った。

「このアバズレ、お前、いったい誰なんだ?」

緒莉は頭の中でまだ紗雪への憤りと、これからの策を考えていた。

不意に腕を掴まれた上に、罵声まで浴びせられ、頭がついていかなかった。

どんな人間だって、こんな理不尽な扱いにいい顔などできるはずがない。

彼女が顔を上げて相手の顔を見た瞬間、怒りが沸点に達した。

「離してよ、あんた、頭おかしいんじゃないの?」

しかし加津也は手を離そうともしない。せっかく見つけたのだ、逃がす気など毛頭なかった。

「絶対離さないと言ったら?」

「そもそも、お前がいなければ、俺が人違いなんてするはずなかっ
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