その日、私は生まれて初めてラブホというものを体験した。
修志さんとは普段と変わらなかった……と思うんだけど、なんだかすごい。隣室からの喘ぎ声とか聞こえてくる。そういう意味じゃいつもよりも興奮しちゃったかな?感じたかどうかはわからないけど。それはまだ発展途上なのかもしれない。
アレ?この声って同じ部署のあの人じゃない?
「ねぇ、修志さん。この声って…」
修志さんは首肯した。
「俺らもお互いの名前は言わないようにしよう」
というか、全裸で壁に耳を当てる私の胸―――!なんで、揉んでるの?
「そこにお前の胸があるからだ!」
なんかカッコよく言っているようだが、やってることはどうだろう?
全裸で聞き耳を立ててた私にも問題はあったかもしれないけど、そのまま修志さんに抱かれてしまった。
互いに名前を言わないようにキスを続けていた。
私達は修志さんの実家という帰る場所があるのでお泊りはしなかったけど、お隣はお泊りなのかな?
「あー、明日も休日か。そんなら泊まりかもなぁ。結構な確率で。洗濯しなくていいし、汚してもいいし?シャワーも完備ならOKじゃない?」
食事は?買い食いかなぁ?
「夢中で互いを求めていれば時間感覚もよくわかんないぞ?」
赤面してしまう。その通りだなぁと思う。
……しかし、あの部署はお花畑だろうか?きちんと仕事はしないとね。
「ふむ。だからって仕事を疎かにするのはよろしくないなぁ。休み明けに個人面談するか?」
よしてよ~‼私がラブホにいた経緯まで説明しなきゃなんないじゃん。恥ずかしいよぉ。
「「それで?孫はできそうなの(か)?」」
と輝く瞳でお義父様とお義母様に問われる。
「いやぁ、授かりものですから……」
って私は躱すのに、修志さんが…。
「俺としては新婚を満喫したいんだよね。京子の言うように授かりものかもしれないけど、作ろうとすれば出来そうな感じだなぁ」
はぁ?なんてことを言うんですか!自分の両親に!義両親もそんなに孫孫言ってるから、修志さんがその気になるじゃないですかぁ!私は結構疲れるんですよ?修志さんはおそらく絶倫と言われる部類に入るんだと思います。
そんなだから私はその数か月後に妊娠が発覚した。
義両親は妊娠発覚パーティーを開こうとしたくらい喜んでくれたけど、二人で性別について論争をしたのには参ったなぁ。
「俺はどっちでもいい。どっちでも可愛いに決まってる」
可愛いというフレーズから修志さんは女の子を希望していることがわかった。私は産み分けなんかできないんだけどなぁ。
私は……修志さんに似てる男の子を凛々しく育てていくのがいいなぁ。なんか育成ゲームみたい。
「あ、ところで修志さん!昔『若気の至り』とか言ってたでしょ?女遊びをしまくってた時期があったってこと?」
「カコは振り返らない方が魅力的だ」
そう言って、私にキスをして誤魔化した。
「妊婦さんっておっぱいが大きくなるんだなぁ」
「なんかホルモンの関係みたい。母乳も出すし?ってそこ!揉まない!」
「なんか凝ってたから……」
「確かに凝ってるかもしれないけど、いきなり揉まないでよ!」
「感じるの?」
うーんやっぱそうなのかなぁ?
「修志さんだからかな?人間ドックとかでも感じないし」
「なんだと?人間ドックにはそんなにいい検査があるのか?」
「乳がんの検査。女性が検査技師なんだけど?」
「史上初の男性検査技師でもいいじゃないか!」
「……日常の仕事をして下さい」
来週から修志さんは本社で常務として働くことになっている。今までの引継ぎを今週はしていたらしい。 最近はずっと修志さんの部屋で生活をしていた(実家から使用人さんが日中は来ていた)けど、もう臨月になったので私は修志さんの実家の方に身を寄せている。「京子ちゃんさえよければ、ずーっとここにいていいのよ?」「そうだぞ?」「あの…修志さんは?」「「どうでもいい」」 声をそろえて言う事だろうか? 私はこのお二人にも修志さんにも子供の性別を秘密にしている。実は…男女の双子なんです。産むのが大変だろうから覚悟するように産婦人科で言われている。「ただいま~」 修志さんが帰ってきた。「お帰りなさい!」 私が慌てて玄関の方に走っていくと、「危ないなぁ、今もしものことがあったらと思うと、気が気じゃないよ」「そうだ、そうだ」「そうよ~」 …過保護だと思う。そんな簡単に転ばないんだけどなっ。 足元になんだか冷たいような温いような液体の感触がした。「破水したみたい。えーっと、全部まとめて一つのバッグにまとめてるから…」 という私の話も聞かずに、お義父様は「最高の産婦人科医のところへ」とか言ってるし、お義母様は「どうしましょ。私は帝王切開だったからなぁ」と結構のんびり。 修志さんはというと、「大丈夫か?産まれるのっていつなんだ?」とか聞いてくるし…。「ゴホンっ、えーみなさん冷静にお願いします。バッグの中に必要な物は全部まとめてあるのでそれを持って行くだけです。行き先はいつも通っている産婦人科です」 いつも言ってるところに経過が書かれたカルテとかあるからそっち!「救急車は使えません!たくさんのバスタオルと自家用車で病院に行くしかないかなぁ?」 あわただしくもなんとか病院に着き、難産予告をされていたにもかかわらず、超安産で双子ちゃんを出産した。「さすが京子ちゃんね~。男の子と女の子の一人ずつ」「うむ。遺恨は残らないな」 男の子は西園寺グループの跡取りなのかな?女の子は、お義父様と修志さんの溺愛の中で育つんでしょうね。 男の子の方はミニ修志さんみたいで可愛い~‼ 若気の至りとかなく健全に育ってほしいなぁ。あったほうがいいのかなぁ?閨事指南する人なんていないし。 なーんて修志さんに相談したら、あっさり「本人次第じゃね?」と言われた。「それより、
その日、私は生まれて初めてラブホというものを体験した。 修志さんとは普段と変わらなかった……と思うんだけど、なんだかすごい。隣室からの喘ぎ声とか聞こえてくる。そういう意味じゃいつもよりも興奮しちゃったかな?感じたかどうかはわからないけど。それはまだ発展途上なのかもしれない。 アレ?この声って同じ部署のあの人じゃない?「ねぇ、修志さん。この声って…」 修志さんは首肯した。「俺らもお互いの名前は言わないようにしよう」 というか、全裸で壁に耳を当てる私の胸―――!なんで、揉んでるの?「そこにお前の胸があるからだ!」 なんかカッコよく言っているようだが、やってることはどうだろう? 全裸で聞き耳を立ててた私にも問題はあったかもしれないけど、そのまま修志さんに抱かれてしまった。 互いに名前を言わないようにキスを続けていた。 私達は修志さんの実家という帰る場所があるのでお泊りはしなかったけど、お隣はお泊りなのかな?「あー、明日も休日か。そんなら泊まりかもなぁ。結構な確率で。洗濯しなくていいし、汚してもいいし?シャワーも完備ならOKじゃない?」 食事は?買い食いかなぁ?「夢中で互いを求めていれば時間感覚もよくわかんないぞ?」 赤面してしまう。その通りだなぁと思う。 ……しかし、あの部署はお花畑だろうか?きちんと仕事はしないとね。「ふむ。だからって仕事を疎かにするのはよろしくないなぁ。休み明けに個人面談するか?」 よしてよ~‼私がラブホにいた経緯まで説明しなきゃなんないじゃん。恥ずかしいよぉ。「「それで?孫はできそうなの(か)?」」 と輝く瞳でお義父様とお義母様に問われる。「いやぁ、授かりものですから……」 って私は躱すのに、修志さんが…。「俺としては新婚を満喫したいんだよね。京子の言うように授かりものかもしれないけど、作ろうとすれば出来そうな感じだなぁ」 はぁ?なんてことを言うんですか!自分の両親に!義両親もそんなに孫孫言ってるから、修志さんがその気になるじゃないですかぁ!私は結構疲れるんですよ?修志さんはおそらく絶倫と言われる部類に入るんだと思います。 そんなだから私はその数か月後に妊娠が発覚した。 義両親は妊娠発覚パーティーを開こうとしたくらい喜んでくれたけど、二人で性別について論争をしたのには参ったなぁ。「俺はどっちで
そう言われながらも、簡単にドレスを脱がされた。「もうどこでもキスマークつけていいよなぁ?」 私の返事も聞かないで、いきなり首筋に修志さんの唇がついた。修志さんの熱い息も首筋にかかってくる。「まだ返事してないじゃない!……んんっ」 なにをそんなに性急なのか修志さんが私の口内を蹂躙する。私の胸を揉みしだき、乳首を弄る。 キスを止めたら、私の愛液を全て舐め尽くすかのように、舌を動かす。「あぁっ、修志さあぁん!はやく、きてください。…はぁ、はぁ」 私の体は修志さんを感じて捩っていたけれども、修志さんは私の腰を掴んで自分のモノを私のナカに入れてきた。「あぁっ、はぁ…修志さんっ、修志さんっ…はぁ、はぁ」「はぁ、はぁ…京子…。動かすぞ」 修志さんの腰の律動に合わせるように私も腰を振ってしまう。そして感じているからどうしても体を反ってしまう。「…あ゛あ゛ぁぁぁぁ――――!…はぁ、はぁん…」「…京子、これからはずっと一緒だ。…はぁ、はぁ」 新婚初夜は10回以上はシタのかなぁ?とにかく愛されているのは事実。「で、どうだったの?孫はできそう?」「お義母様…子供は授かりものだからわかりませんよ」 そう言いながらも私は欠伸をしてしまう。「あらあら、修志ってば京子ちゃんに無理させてるんじゃないの?」「あのっ、私は大丈夫なので心配しないで下さい!」「そうなの?それならいいんだけど……」 そもそも、ここは実家よね?修志さんの部屋というか家は別にあると思うんだけど、行ったことないなぁ。修志さんと話してみよう。帰ってきたら修志さんに聞いてみよう。「修志さん、あの。まずその手を離してもらえますか?」 式を挙げてからというもの修志さんは何かと私とスキンシップをはかっている。今は私の胸を揉んでいた。「あのですね。ここは修志さんの実家なわけで、修志さんの家が別にあるんでしょう?私はそこにいってみたい!行ったことないんだもん。……妻なのに」「そうだよなぁ。そういえばそうだよな。実家の方に間借りしてる状態が今だよな。本来俺らは俺の家に住んで然るべきだよな。よし、今度の休みの日にでも行こう!」 言ってることはいいことだけど、私の胸を揉んでいることが解せない。私を抱くのなら、まずは風呂にでも入ってほしい。曲がりなりにも営業部の部長なのだから。 その週の週末に
その後の誓いの口づけがまた問題だった。 修志さん、口づけ時間、長すぎです。周りはざわつくし、お義父様は叫び出すし、プチパニック状態になりました。指笛の音も聞こえたんですけど。 挙式の後は披露宴です。挙式も披露宴もホテルの中で出来るんですねぇ。便利な世の中です。「へ~、これが披露宴で京子が着る予定のドレスかぁ。なるほどね、うんレースの場所にはキスマークつけてないよ。一週間前くらいから」 ドレスが決定してからというもの、修志さんに協力をお願いしていました。披露宴でドレスを着た時にキスマークが丸見えってのは恥ずかしいからって。 ドレスを着替えていざ出陣です!「京子ちゃん待って!メイクも変えなきゃダメよ!もうっ」 そう言って頬を膨らますお義母様は可愛い。 お義母様監修のもとメイクも変えてもらい、改めて出陣よ!「あ、そのドレスなんだけど、修志が脱がすことになってるから~。うふふっ、夜が楽しみね」 なんだか気が抜けた。 披露宴会場にはさっきまで挙式に参列していた政財界の大物たちもいたし、その他会社の同僚(元同僚かな?)もいた。「かなり大規模な披露宴じゃない?」「天下の西園寺グループの跡取りの結婚式の披露宴だからな」「え~っ、ってことはこの中に財界の大物がいたりするわけ?見初められちゃったりしないかなぁ?」「そんな簡単にはいかないだろう?そういう人たちって小さい頃から許嫁がいたりするんじゃないのか?俺は知らないが」「なんで部長にはいなかったんだろう?」「西園寺家が自由恋愛主義なのかもしれないぞ?」「「そうよねぇ」」「それにしても…部長、変わり過ぎじゃねえか?社内でも既婚者だっていうのにモテモテじゃないか」 などなどの声が聞こえてくる。 やっぱり修志さんはモテるんだなぁ。……既婚者だっていうのに。「浮気でもいいから付き合ってください!」みたいな?「安心しろよ。俺は京子以外興味ないから。むしろ京子以外で勃たないんじゃないか?」 それはそれでどうかと思うけど、安心してしまう。 私も修志さんじゃないと感じないし、お互い様かな?「京子ちゃん、私はね、初孫は女の子がいいと思うのよぉ。私は修志しか産まなかったけどぉ、女の子の赤ちゃんってのも体験してみたいなぁ」 産むのも育てるのも私なんですけど?「お前は何を言うんだ!やはり跡継ぎとし
反応が予想通りだったので、そうだろうって感じだったけど。 度肝を抜かれたのは、会長手作りで『西園寺修志&篠田京子 結婚おめでとう』という横断幕が会社のエントランスに張られたことだ。恥ずかしい。 会長曰く「修志に寄りつくハエが退散するように、わざとエントランスに作った」そうだ。何故お手製? 修志さんに聞くと「親父は手芸が趣味だ」だそうだ。忙しい中、ちまちまとどこでもできるのが魅力らしい。 なるほど。移動の車内とか?車酔いしないのかなぁ? そんなことをしていると、もう1年経ち結婚式を挙げることとなった。 私は少しは西園寺家の嫁らしくなったかなぁ?と思います。「きゃあ、京子ちゃんってば可愛い!」 お義母様にぎゅうっと抱きしめられる。「コラコラ、せっかくの化粧とか乱れるだろう?」 とは、お義父様。お義母様は「だって~」と頬を膨らませる。可愛い。「修志は来ないのか?」 その時、部屋をノックする音が聞こえた。「遅いじゃないか!修志‼母さんがいいところを全部持って行ったぞ?」 その時修志さんと目が合った。「修志さん、どうかな?」 私はドキドキ緊張しながら修志さんに聞いた。「馬子にもいってー‼」「お前というやつは!こんな時にすら、そんなことを言うのか?」「言い終わる前に親父が俺にチョップをかましただろ?あー、俺の髪だってセットしてあったのにチョット崩れちゃったなぁ」「お前なんかどうでもいい!」 修志さん、髪型はどの辺が崩れたのかな?いつもにも増してカッコよく見えるんだけどなぁ。「京子さんのエスコート役は私がするよ。安心してこの愚息のところまで連れて行くからね」「もうっ京子ちゃんみたいないい子が修志と結婚してくれるなんてミラクルよ!」 私はお義父様のエスコートでヴァージンロードを進むこととなった。参列しているのは、政財界の大物ばかりなので私は緊張します。「ほら、京子さんを連れてきたぞ。必ず、京子さんを幸せにすること!」「京子は俺と一緒にいるだけで幸せだもん。それは保証する。さあ安心して京子の手を渡してくれ!」「いや、お前じゃあなぁ?」「いい加減にしろよ?教会のそれも神父様の前で!」「ゴホッ、新郎と新郎のお父様?神の御前で…」「「あっ」」 神以前に大勢のお偉いさんたちの前で私は恥ずかしい。「仕方あるまい。まあ、預ける。
「修志さん、お願いがあるの!はやく欲しいです」「ダーメ。焦らすのも大事なんでしょ?」 確かに生徒には教えたけど……辛いよぉ。「…んあっ、早く」 修志さんのモノが私の蜜壺の入り口を擦る。「あぁ、焦らさないで!早く、お願いっ、中まで」 私の体は捩れ、愛液は……多分十分だと思うんだけどなぁ。「そんじゃあ」「ああぁぁぁぁ!もっと、もっと奥まで!」「ものには順序ってものがあるでしょ。動くからね?」 修志さんは私の腰を持ってモノを出し入れし、膣壁を擦った。「あぁん、…もっと奥…」「…はぁ…ワガママだなぁ…はぁ、はぁ」 修志さんのモノが完全に入った時に二人でイクことが出来た。 連日、体を使っていたせいだろう。「京子はキスマークがこんなについてるのが嫌かなぁ?」「キスマーク自体は嫌じゃないんです。出来れば服で隠れるところにお願いしたいです」「乳首周りとかか?絶対に露出しないもんな。太ももの付け根とか?」「極端ですね。うーん、でもまあそんな感じなのかなぁ?お義母様にも相談しますね」「げっ、あのおふくろと相談するのかよ?」「はい」 でもまぁ実際そうなのよね。近々背中が開いたドレスを着る予定がある時に背中にキスマークってのはダメだし……。 という、ピロートーク。感想戦?そんなこと提案したら、次の戦いが始まるわよ~!とてもじゃないけど体がもたないわよ。 正直眠いんです。修志さんの逞しい腕の中で私はスヤスヤと寝息を立てた。修志さんの腕の中は安心できるから。 翌週くらいかな?キスマークが消えたくらい(その間に私は服で隠れるところにたくさんつけられたんだけど)に会社で発表することとなった。 それまで私は、‘風邪をこじらせてしまった’という仮病で修志さんの実家で会社を休んでいたんだけど―――修志さんはごく普通に出社してたんだよねぇ。体力の男女差かな? 修志さんは実家を出て生活しているみたいなんだけど、私が実家の方にいる時はこっちの方に帰ってきてたなぁ。使用人達は喜んでたけど。「ふふふっ、京子ちゃんがいるから修志がこっちに帰ってくるのねぇ」「うるさいなぁ」「私も京子ちゃんといろいろお話できて楽しいわよ、会社での修志の様子とかね~」「京子!あんまり言うなよ~」 そんな事言って、お義父様とお義母様に媚薬を盛られた時のこと話したでしょ!あ~恥