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第二話 カップカレーラーメンと北斗七星(その一)

ผู้เขียน: 朝比奈 来珠
last update วันที่เผยแพร่: 2025-04-10 10:30:20

 ——四月半ば頃……。

(せっかく暖かくなったと思ったのに、また数日の間少し寒くなるのかぁ……)

仕事の休憩時間、何気なく窓の外を見ようとレースカーテンをチラッと開けてみる。

ヒュッ……!

(ひゃっ! 冷たっ!)

雲がなく晴れているものの、窓からひんやりと伝う冷気がまだ残っていた。

この感じだときっと、外はもっと寒いのかもしれない。

私のルームウェアすら、まだモコモコとした冬用の厚手を着ているくらいだから。

(うーん、今年は相当、寒い日が多い気がする……)

もちろんこの日も外には出ず、長時間ずっと部屋に篭りっぱなしだ。

仕事でパソコンとにらめっこしては、原稿と照らし合わせて修正箇所など確認している。

部屋の中をずっと篭っていたら、息苦しさもだんだん感じてしまう。

少しでも空気の入れ替えを兼ねて息抜きが必要だった。

だがそろそろ四月の後半へ差しかかるのに山奥では、まだ寒さが残っている。

エアコンの暖房がいまだ手放せないのである。

(そろそろ、暖房の要らない時期になってほしいものだけど……まだまだ程遠そうだな)

我が家の住んでいる山奥の気候は、北海道並の気温まではいかない。

むしろ昼過ぎになると、平地とは変わらないほど暖かいくらいだ。

けれど朝と夜のみ一桁台の温度といった地方だから、ここだけポツンと冬の感覚が残っている。

とにかく今の季節は春だとしても、まだ三寒四温の状態が激しく続いている感じだ。

恐らく大気中にいる寒気の気持ちから読むと、まだ居座りたい気持ちなのかもしれない。

(ん、そういえば……)

今日のニュースで見た天気予報では、確か雲がないほど澄んだ青空と言っていた。

つまり日中は、晴天の快晴である。

夜もそのまま雲が少ない状態を保つのなら、きっと夜の空も透き通っているはず。

そんな条件が揃うと、綺麗な星空も見えそうな気がする。

(星空の見頃となれば、久しぶりに観察をしよう!)

私の趣味の一つ、星空観察が楽しめそうだ。

そうなれば、外の周りを明るすぎなくする道具を用意しよう。

周りが明るいと、星の輝きや細かいところまでが見えづらい。

星空を綺麗に見るなら少しでも暗い方がいい。

(だったら、焚き火よりランタンで明かりを灯す方が良さそうかな?)

その前に、問題が一つある。

ご飯を食べてから、星をゆっくり眺めたい気持ちだ。

しかし、今日はパソコンとの戦いで疲れている。

オマケに夜間で過ごす外は、昼間に比べるとかなり寒い。

(外に出たとしても冷えるから、何か対策しないといけない。どうしようか?)

寒さ対策として、身体を温められる食べ物が欲しい。

料理をしたい気持ちはあるけど、まずは手をつけている仕事の締切を守らないと。

それ以外に、他の仕事もあってこの先まだ続くからだ。

終わった頃には、そこまでの体力があまりない。

(んっ! そうだ、アレがある!)

私は良いことを思いついた。

パントリーの中から探れば、手軽に作れる食べ物があった。

尚且つ、片付けも楽ですぐに済ませられる。

外でのキャンプなどにも重宝される一品だ

その食べ物といえば……そう、カップラーメンである。

その中でも、味の種類があるから何味にしようか悩みどころ。

(家にあるラーメンの味は、確か醤油と塩に……。あっ、あの味も買っておいたはず!)

それは、スープにスパイスの効いた「カレー味」である。

カレースパイスの効果で、きっと私の身体をポカポカにしてくれそう。

お湯を沸かすだけなら、シングルバーナーにコッヘルで沸かせば大丈夫だ。

(あとは食後のコーヒーと一緒に、ゆっくり飲んだり眺められたらいいなぁ)

星を観察するのが目的だから、今日はタープを立てないことにした。

テーブルとローチェアだけ用意すれば充分だろう。

万が一、どうしても寒さが耐えられなかったとしてもすぐに家の中へ戻れるから安心できる。

それが、庭キャンプの良いところでもある。

今の時刻は、午後三時のおやつ時間を過ぎた頃。

計算して、日が沈む前の夕方ぐらいに準備に取り組むと決める。

(よし! 決まったとなれば、それまでにお仕事を急いで終わらせなきゃっ!)

私は急いで画面に向かう。

パソコンのキーボードを打ち続け、原稿を仕上げようとするが……。

(あっ、そういえば……今の時期の星空って何が見えるのかな?)

原稿の修正を考えている合間に、なぜか寄り道みたいなことをしている。

今夜見えるであろう星空を頭の中で描きながら想像してしまう。

だったら、この仕事も含めて早めに準備終わらせなきゃだ。

お湯を沸かす時の合間に、星空の本をチェックすればいい。

(いやいや、考えている内に仕事が長引いてしまう! とりあえず今は仕事に集中しないと!)

頭の中を仕事モードにさせようと首を横に振る。

半分終えても、残りがまだ山ほどある。

今日中に終わらせられるものは、もうこの時間の内に済ませておきたい。

(それに外での準備もしないといけないから、ここでちゃんと頑張らなくては!)

「頑張れ、自分!」と言い聞かせ、気持ちを切り替える。

——そんな勢いをつけながら、私は懸命に仕事へ打ち込むのであった。

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