Войти主人公「私」こと夜鷹 空(ヨダカ ソラ)。 私にとっての至福の時間。 それは家の横庭でごはんを食べたり焚き火をするといった庭でキャンプ。 メインディッシュは自然の中で、キャンプ飯を食べる。 ある時は星空観察、ある時は焚き火をしながら珈琲を嗜む。 キャンプを通じて感じたスローライフな空間を書き記した、ショート日常的ストーリー集
Узнайте больше(あ、そろそろ他の方へひっくり返そうかな)さつまいもを入れてから、二十分経った頃だった。焼き芋を均一に焼きたいため、火挟を持って焼いてる方面から転がすように返す。焼けるまでの時間まではまだまだといったところだ。炭が少なくなってきたので、薪や切炭を少し追加する。そうこうしていると、今度は雪絵さんからLIMEのメッセージが届いた。雪絵さん「い、芋……? どういうこと?」どうやら少し困惑気味だったので、ここは説明することにした。すると、すぐに返信が来た。雪絵さん「あぁ、そういうこと! 意味がわかったわ。 何を送ってきたのかと思ったら……今、焼き芋作ってるのね」私「うむ。焚き火台で作っているの」雪絵さん「へぇ~焚き火台で! それは面白そうだね。私も彼とやってみたいなぁ」(な、なぬ? 彼氏……だって⁉︎)雪絵さんがもう彼氏持ちになったということに、私は思わず驚いてしまった。この件は前回も説明したが、改めておさらいを……。同時に彼女から届いた今回の情報を共有しながら確認してみようと思う。(まさか、彼氏の話になるとは思わなかったけど)雪絵さんの彼は、私とも同い年で某アウトドアショップで働いている。彼女曰く、彼は販売リーダーという役職持ちの店員。オススメのキャンプ道具を取材した時が馴れ初めだという。その日をきっかけに数回訪れたり連絡先も交換したらしい。プライベートのことも話している内に意気投合し、ようやく交際に発展したのが昨年からだ。(告白はどっちだったかなぁ……あっ、これだ)探していると、先日送られてきたLI
お昼を過ぎ、もうすぐ午後二時になろうとしている。前回登場した雪絵さんの上司でもある、最上川副編集長から原稿を依頼された。仕事内容は本紹介の雑誌に掲載されるコラムだった。今、その原稿でどんな本を題材にするか考えながら勤しんでいる。(まさか、また副編集長から仕事が来るとは……)今回依頼されたコラムのテーマは「秋の夜長にオススメする本の紹介」である。確かに九月も終わったし、今は十月に入って半分ぐらい経とうとしている。その分、少しずつ日が短くなり夜の時間が長くなっていく。それに加え、だんだんと夜が冷えてくるだろう。日の入りも同じように早くなっていく。まるで、これから冬が訪れようとするときの合図を示している。(まずは、秋を重点に考えてみよう……。確か、なんとかの秋っていう……例えば、芸術の秋とか)今の時期に相応しい秋といったら、私の個人的な意見ではまだまだ食欲の秋。少し冷え込むくらいの気温が、私にとってのベストシーズンでもある。なぜなら私の癒しの一つ、大好きな焚き火ができるからだ。そう思うと小さな子供たちの歌う焚き火の歌が、外から聞こえてくる気がする。下校時にその曲を歌っている小学生の姿が浮かんでくるだろう。(焚き火……焚き火……。うーん、焚き火と言ったら……)——ハッ!私は、あるモノを思いついてしまった。そう、焚き火といえばもちろんアレが真っ先に思い浮かぶ。(アレは昨日買ったばかり。ならば、やるしかないでしょう!)この物語の読者の皆さんはその正体、わかったかな?正解はおやつやおかずにでもなれる、定番の食材「さつまいも」。今日のおやつタイムに食
ある程度ごはんの蒸らし時間も過ぎた。そろそろ開けてもいい頃合いだろうと、メスティンの蓋を開ける。あとは、保冷剤の入った小さめのクーラーボックスから、ラップでアルミ皿ごと包まれている生春巻きを取り出したら、全て出揃った。(よし、これで全部完成して揃った! 冷めない内に頂くとしよう)「いただきます」まずは前菜の生春巻きから頂こう。本来なら、お店や惣菜についているのはスイートチリソースをつけて食べることが多い。けれど、私の場合は違う。少し醤油の味が欲しい理由からポン酢を選んでいる。ポン酢でも種類があって迷うけど、ここは好みだと思う。ちなみに、私は柚子ポン酢をオススメしている。(一本目の真ん中の部分を取ろうかな)割箸で三等分に切った春巻きを掴み、ちょこっとだけきゅうりなどの野菜の方につけて口へ運ぶ。(ん! 野菜のシャキシャキとサッパリとしたポン酢の味に、少し塩気のあるスモークサーモンが良い塩梅だ!)もちろん、ライスペーパーのモチモチ感がある。もう一つと先程取った一本目の右端っこを取り、同じようにして食べる。端っこは、どうしても具材が少ない。その分、ライスペーパーのモチモチ感が一番分かりやすいだろう。さて、いよいよお待ちかねの、メインディッシュであるラムチョップ。ローズマリーの香りとラムのほんのりとした獣の匂いが漂っている。骨を右手に取り、左端も左手で添えて、フライドチキンを食べるような食べ方で一口かぶりついてみる。(おっ! これは、柔らかい……!)オリジナルスパイスがかかっただけでも、すごく美味しい!お好みでソースをつけてもアリだ
ようやく夕方の四時を回った。(あっ、そうだ! ラム肉は焼く前に、常温に戻して置かないと!)忘れないうちに、お肉だけ先に冷蔵庫から取り出しキッチン台に置いた。理由は中に火を通す際、生焼けを防ぐためである。料理の準備を完成した私は、外へ出てメッシュタープを立てに外へ出る。しかし……夕方とはいえど暑さはまだ残っている。(うぅ……蒸し暑いなぁ)そこで私は、対策を立てることにした。首に冷やしタオルと紐で掛けられるファンを装備して暑さを和らげる作戦だ。少しでも涼しく感じながら作業が出来たら割と動きやすくなる。その二つを首にぶら下げて外へ出る。(最近買った虫除けスプレーには、レモンとかが漂っている……いい香り)足元や腕周辺に服の上から掛けてもいい虫除けスプレーも撒いた。メッシュタープや焚き火台、チェアやテーブルといつものように外の収納庫から道具を取り出す。メッシュタープをいつもの所定地に立て、テーブルとチェアを設置する。焚き火シートを敷いて焚き火台を乗せ、乾燥して開いた松ぼっくり二個と小さめの炭や細く切った薪を並べる。火を付ける前に家の中から食材や食器一式、他にナイフなどの道具。それから、外で電子本を読めるようにタブレットも持って準備を進めた。(んー……こんなところかな?)これだけあれば充分だし足りない分は、側にある収納庫から取り出そう。まずは、焚き火の火を付ける作業からだ。時間が少しでも惜しいしすぐに火を作りたい。その手段としてガスバーナーで炙ることにした。火が少しづつ大きくなり始め、追加として少し大きめのサイズの薪を足していく。(あとは、火が整
(今日も真夏日かぁ……)私は、リビングにあるテレビで、夕方のワイドショーを見ていた。最初の特集が、現在の天気にまつわるもので各地の猛暑日などを取材している。(都会の猛暑は、いつ見てもバテそうだ……)という私も、結婚する前は都会に住んでいた。コンクリートから出る熱気に、体力が消耗して負けてしまう。そう思うと、この暑さでよく通勤や通学していたものだと感心して
食事後、焚き火の中にやや太さがある薪を二本追加する。ご飯だけではなく、星空を見るための庭キャンプ。特に夏の大三角といわれるものや季節の風物詩である、七夕といえばお馴染みの天の川が見えやすい時期だ。夕方六時半とはいえ、そろそろ夕日が落ちてしまう時間になる。(よし、そろそろ明かりをつけよう)私は、小さめのLEDランタンを先につける。先日恭弥さんから誕生日プレゼントでもらった、テーブルランタンをつけることにした。テーブルランタ
さて、話は調理の方に戻そう……。今回はスキレットで焼くため、塩胡椒と乾燥ハーブを塗して置いておく方法で行う。お肉を焼く工程には、しっかり下味をつけることが大事だ。私一人で食べる分量として、二本分だけ用意をする。(まずは白い脂の部分を……)火が回りやすくするために骨のついていない脂部分を、包丁で均等に軽く切り込みを入れる。その後、下味をつけるのだが……羊肉の食歴が初心者レベルの私。そんな人でも使える味付けスパイスを選んだの
「うぅ~……暑い……」そろそろ九月を迎え入れようする、ある残暑の日。午前十一時を回り、もう少しでお昼を迎える。私はいつものように、自宅内の仕事場で校正の作業をしていた。エアコンは効いているものの昼間に近づくにつれ、外からの暑さが更に増していく。(今年の夏も、やっぱり暑すぎる……)真夏も苦手だけど、残暑も同様……いやより苦手である。特に湿度の高い暑さやられが、私にとってジワリと身体から体力のダメ
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