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第45話 新宿ダンジョン攻略会議②

Author: 結城らい
last update Last Updated: 2025-12-19 18:01:53

「わしが六角稲妻ろっかくいなづまじゃ!」

 その爺さんは、自己紹介のタイミングになった途端、建物全体を吹き飛ばすのではないかと思うほどの大音声で、自分の名前を名乗った。

 ここは、神奈川にある、御刀重工の本社ビルの会議室。そこで、俺達は、私設戦闘部隊ハーキュレスの隊長と会うことになった。

 そしたら、ものすごく、濃い爺さんだった。

 身長は190センチ近くあるだろうか。半袖の迷彩服からは、ムキムキのマッスルな腕が飛び出しており、全身これ筋肉の塊。それでいて、容姿は画家のダリそっくりで、ピンと跳ねた髭が特徴的という、なんとも、一度見たら忘れられないインパクトを残す爺さんだ。

「ハーキュレスの隊長をしておる! これからよろしく頼むぞ!」

「あ、え、あの、はい」

 すっかりチハヤさんは気圧されている。

「それで、えっと、お話ししたいことがありまして――」

「アナスタシア嬢から聞いておる! 新宿ダンジョン攻略のための作戦を練ろうというのじゃな!」

「は、はい、では、さっそく……」

 チハヤさんはテーブルの上に、新宿区の地図を広げた。

 ちなみに、この場に集まっているのは、チハヤさんや稲妻爺さん以外に、ナーシャ、シュリさん、レミさん、俺、といった感じで、これまでに出会ったメンバーは勢揃いといった状況だ。

 その中で、主にチハヤさんと稲妻爺さんで話を進めていく。

「結論から言おう! ツインタワーとわしは呼んでおるが、この二つの塔を背後から奇襲する!」

「え。で、ですが、敵だってそれを想定しているんじゃないですか?」

「陽動だ!」

「ど、どういうことですか?」

「部隊を二つに分ける! 四ツ谷

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