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第619話

مؤلف: 魚ちゃん
別れてからまだ数日しか経っていないというのに、裕之は己を極限まで追い込み、ついには入院一歩手前の状態にまで陥ってしまった。

もしこの状態が長引けば……

川口秘書はそれ以上、恐ろしい想像を広げるのをやめた。

点滴室へ再び戻ってきた時、川口秘書はその手に一冊の本を携えていた。

最初、裕之は意に介していなかったが、川口秘書がわざわざそれをベッドサイドのテーブルへ意味ありげに置いたのを見て、ふと訝しげに尋ねた。「……それは何だ?」

川口秘書は水を彼に手渡しながら、少し照れくさそうに頭を掻いた。「実はお恥ずかしい話ですが、妻と喧嘩してしまいまして……私があまりにも仕事ばかりで、一緒に過ごす時間が足りないって言うんです。どう機嫌を取ればいいのかわからなくて、いっそ本でも読んで女心というものを勉強しようかと」

「そんなものまで、本で勉強できるのか」裕之はわずかに目を丸くして、その真新しい表紙へ視線を向けた。「少し、俺も見せてもらえるか」

「えっ、ご覧になるのですか?」川口秘書は慌てて本を差し出した。「私も、藁をも掴む思いで適当に買ってきた代物ですが」

「ここで点滴を受けながら仕事をす
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