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第100話

Auteur: 北野 艾
そのメッセージに、詩織は思わずため息をついた。

もう半月も前の話だ。とっくに枯れ果てた話題を、今さら掘り返してくるなんて。

それは同時に、ある事実を浮き彫りにしていた。

柊也は、あのメッセージを本当はずっと前に見ていたのだ。ただ、見て見ぬふりを決め込んでいただけ。

これまで、彼に送っては返事もなく消えていった無数のメッセージも、きっとそうだったのだろう。

ただ、あの頃は恋に目が眩んでいて、そんな単純なことに気づけなかっただけ。

詩織は数秒その名前を眺めた後、トーク履歴から彼のアカウントを非表示にした。

まだ自分が、以前のように彼に媚びへつらい、メッセージには即レスし、電話にはすぐに出て、二十四時間いつでも彼の都合を待っているとでも思っているのだろうか。あり得ない。

終わった恋は、終わったのだ。

では、なぜ連絡先を消さないのか?

そんなことをするのは、感傷に浸りたいだけの子供か、未練がましい人間だけだ。

翌日、詩織は智也のスタジオを訪れたが、そこである異変に気づいた。スタッフの数が、以前より減っているのだ。

初めは、まだ出勤していないだけだろうと、詩織は特に気にも
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Commentaires (1)
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紫陽花
とんでもない逆境とプレッシャーの中、一歩一歩毎日踏ん張ってがんばる詩織、尊敬。 なかなか出来ることじゃないよ。
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