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第45話

مؤلف: 北野 艾
エイジア・キャピタルの新規株式公開の準備で、柊也が世界中を飛び回って多忙を極めていた、ちょうどあの頃。

詩織とて、同じように忙しかったはずなのに。

それでも、どんなに疲れていても、眠る前に必ずあの部屋に立ち寄った。

そうすれば、一日の疲れがすべて吹き飛ぶような気がしたから。

あの頃は、本気で柊也と一生を添い遂げるつもりだった。

まさか、自分より先に志帆が、あの家に住むことになるなんて、思いもしなかった。

結局、詩織はただ「まだいい物件に出会えていないだけ」と、京介の問いに答えた。

京介は、その言葉の裏にある何かを察したようだった。「いつか、きっと見つかるさ」

マンションの下の花屋を通りかかった時、詩織はふと思い出した。この間買った花がもう萎れてしまい、テーブルの上が寂しくなっていたことを。帰り際に、ちょうどいいと花をひと束買って帰ることにした。

店員が、品質がとても良いんですよ、と赤い薔薇を熱心に勧めてくる。

「じゃあ、その赤い薔薇にするわ」

花であれば何でもよかったので、深くは考えなかった。

美しい花は人の心を癒してくれる。すっかり上機嫌になった詩織は、軽く鼻
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  • 七年の恋の終わりに、冷酷な彼は豹変した   第40話

    彼女は、ビジネス用の貼り付けたような笑顔を浮かべた。「病院は公共の場です。お二人がいらっしゃれるのなら、当然、私も参りますわ」柊也は、その答えが気に入らないとばかりに、さらに眉間の皺を深くする。そんな彼とは対照的に、志帆は何かに思い至ったように、詩織に尋ねた。「じゃあ、この前の……ご家族がご病気だっていうのは、本当だったの?」詩織は、その問いかけがおかしくてたまらなかった。まさか、この女は、私が嘘をついていたとでも思っていたのだろうか。 あなたたち二人を、わざわざ尾行するために?家族が病気だなどという嘘を、誰が好き好んでつくものか。きっと、柊也も、同じように私を疑ってい

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