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第760話

Auteur: 北野 艾
高坂家への帰り道、ミキは詩織と共に高坂の屋敷へ泊まることにした。積もる話どころか、八百人分の人間に対する愚痴を聞かせたい勢いだったからだ。

「澪士さんはどうするの?」

二人が尋ねると、彼は艶めいた笑みを浮かべた。「俺は当然、とろけるような『夢の国』へ」

ミキが露骨に嫌悪感を顔に出す。

男ってやつは、どいつもこいつも脳の司令塔が下半身にあるに違いない。

呆れる二人を残し、澪士は夜の帳へと消えていった。

高坂家に戻ると、ちょうど掛川医師が小春のカウンセリングを終えたところだった。

本港市にいるはずのない彼の姿に、詩織は驚く。「あれ?どうしてここに」

「担当している患者さんの往診でこちらに来たついでですよ。ちょうどいい機会なので、小春ちゃんの様子も診ておこうかと」

掛川の言葉に甘え、詩織は小春の現状について詳しく尋ねた。

「経過は順調ですね。状態も安定しているので、投薬量を少し減らして調整していきましょう」

掛川はそう請け合ったが、同時に釘を刺すことも忘れなかった。小春のようなケースは完治が難しく、生涯付き合っていく必要があると。

詩織は、自分と離れると小春が眠れなく
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