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第192話

Auteur: みそ煮
last update Date de publication: 2026-05-25 14:22:13

昼時になり、園内を回っていた三人は途中にあったベンチに横並びで座った。里亜を間に挟んで湊斗と瀬奈が端に座った。

その間も里亜と湊斗は楽しそうに話している。瀬奈は複雑な気持ちで二人をじっと見つめていた。

(こうして三人で並んでいると、何だか本当に家族になったみたい……)

もちろん周囲からもそう見えているだろう。しかし、本当はそのような関係性ではなかった。

「昼飯の時間だな」

「え?あ、あぁ……そうね……」

突然湊斗に話を振られた瀬奈は、我に返って頷いた。ちょうどお腹が空いていた頃だった。

「何か食べたいものはあるか?」

「里亜の行きたいところにしましょう」

園内にはいくつかレストランがある。瀬奈も湊斗も、当然こういうところで食事をするのは初めてだった。

「あそこ行きたい!」

里亜が指差したのは、近くにあるファストフードが売っているお店だった。唐揚げやハンバーガーなど、子供が好みそうなメニューが並んでいる。

「買いに行ってくるわ、里亜は何がいい?」

「――俺が行く、お前たちはここで待ってろ」

立ち上がろうとした瀬奈を、湊斗が腕で制した。彼の気遣いには、未だに慣れない。

「里亜も行く!」

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