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第340話

Author: みそ煮
last update publish date: 2026-09-29 05:26:40

それから数日後。

「――姉さん、兄さん!仲直りしたようでよかったわ!」

「……アンタ、私を嵌めたわね」

静香の鋭い視線に、瀬奈はビクッと肩を上げた。結果仲直りできた静香と泰西だったが、静香は瀬奈に騙されたのが何とも気に入らなかった。

彼女はたった一人の妹を心配していた。瀬奈を助けるためにここまで来たというのに、こんなことになるとは思ってもみなかったのである。

「アンタがこういうことを企むとは……予想外だったわ」

拗ねたような静香に、泰西は横から口を挟んだ。

「だが、その罠にまんまと嵌まったのはお前だろう?」

「何ですって?」

仲直りしてからまだ数日しか経っていないというのに、既に一触即発状態。瀬奈は慌てて二人の間に入り、彼らを宥めた。

「姉さん、兄さん、落ち着いて!今日は喧嘩なんてしに来たわけじゃないでしょう?」

「……」

瀬奈が二人の肩をポンポンと叩き、喧嘩寸前の兄姉を何とか落ち着かせた。今まで誰も止めることができなかった二人の喧嘩だが、瀬奈が間に入れば話は別だ。

「……そうね、今日は別に目的があってここに来たんだから」

「……たしかに、俺は今も喧嘩なんてするような気分じゃないしな
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