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第1105話

Auteur: リンフェイ
莉奈は空気を読んで、もうこの話題を深堀りするのはここまででやめておいた。

英子がいかにクズで最低人間だったとしても、あれは俊介の実の姉なのだ。

俊介も本気で姉と家族としての関係を断ち切れるわけはない。

どのみち、彼女はしっかりと自分の態度を示しておいたのだ。その目的は俊介が莉奈を連れて陽のところへ行き、彼との仲を深めて、唯月の警戒心を解いておくことなのだ。時間が少しかかるだろうが、莉奈と俊介が陽を連れて外に遊びに行くのも唯月は反対しなくなることだろう。

そうすれば莉奈はあの名も知らないお嬢様に言いつけられた任務を遂行できるのだ。

それに莉奈はひどい人間だと責めることはできない。彼女の家族の命が懸かっているからだ。彼女はただ陽を人の多い所へ連れて行って、あちら側に手を下すチャンスを与えるだけでいいのだ。陽が大人しくしていれば、きっと彼も何か大ごとになることはないはずだ。

責めるのであれば、唯花のほうを責めろ。

唯花があの人を怒らせたせいで、陽にその災いの矛先が向いてしまったのだから。

それにあのお嬢様は莉奈に、ただ陽を利用して唯花をおびき出すだけで、本当に手を出そうとして
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