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第1573話

Auteur: リンフェイ
善は詩乃から冷たくあしらわれても、姫華を手に入れるためには、平然とそれに向かい合うのが一番だ。

彼はやはり心配した様子で詩乃に尋ねた。「おば様、足を怪我されたと聞きましたが、薬は塗りましたか?いくつか捻挫や打撲に効くお薬を買ってきました」

彼の言葉を聞いて、姫華は袋を開いてみた。本当に大きな袋の中には薬局の袋が入っていた。その袋の中には打撲や捻挫を治す薬がいくつも入っている。

「善君、うちには常備薬があるから、もう薬なら塗ってあるよ」

姫華はそう言った。しかし、善が母親のために薬を持って来てくれたことに、姫華は心がとても温かくなるのを感じた。

善が家族のことを気遣ってくれるのは、自分のことをとても大切に思ってくれている証拠だ。

異性からこんなに大切にされると、心がここまで温かくなるものなのか。

以前、彼女が理仁を追いかけ回していた頃、彼はチラリとも彼女に目を向けることはなかった。大切にされる、されないどころではない。

「薬を塗ってあるなら良かったです。もし、なかなか治らないようなら病院で診てもらったほうがいいです。レントゲンを撮って骨にヒビが入ってないかとかきちんと確認
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