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第12話

Author: 大落
未央はただ足を怪我しているだけで、一方の雪乃は下手をすれば命に関わるからだ。

だから救急車に乗った後、横になったのは雪乃のほうで、骨折しているであろう未央は座る形になったのだ。

しかし、この時未央はまったく意に介していない様子で、彼女は端のほうにもたれかかり、目をつぶって静かにしていて、誰にも構いたくなかった。

夫と息子の二人は未央の目の前に座っていた。

二人は何か話したいようだったが、未央が全く相手したくない態度なので、気まずい雰囲気が流れていた。

後から来た看護師は変な空気に気づいたが、彼女も特に余計なことは考えず、未央に体の調子はどうか尋ねていた。

「すみません。足は恐らく骨折しているかと思います。先にご家族に連絡なさってください」

失礼にならないように未央は目を開けて看護師に返事をした。「大丈夫です。私一人でなんとかできますから」

博人は冷たい目つきになった。「未央、一体何を意地を張ってんだ?」

理玖も眉をひそめて彼女の発言には非があるという顔つきをしていた。

ママは本当にわがままだ!

看護師は不思議そうに「あのう、お知り合い同士ですか?」と尋ねた。

博人「俺は彼女の夫です」

理玖「僕は息子だよ」

看護師は悪気なく「てっきりお二人はあちらにいる女性のご家族かと思ってました」と言った。

そう言い終わると、もともと微妙だった空気がさらに変な空気になってしまった。

看護師はちらりと横目で雪乃を見て、何か言いたげにしていた。浮気相手ということなのか。

雪乃は背中に棘が刺さっているかのように、居心地が悪くなってきた。

彼女はもぞもぞと体を動かして起き上がろうとしたが、それを博人に止められた。彼は優しい声で「体調が悪いんだから横になってて、すぐに病院に到着するから」となだめた。

雪乃は目を真っ赤にさせて、かなりのショックを受けている様子だった。

「だけど、そちらの看護師さんにきちんと説明したくて。彼女が思ってるようなことはなくて、私……けほけほ……」

「雪乃さん、何も説明しなくていいよ。パパが言ってたみたいに、心が汚れてる人は何を見たって歪んで見えてるんだ!」理玖は何がなんでも雪乃を守りたいようだ。「ママ、早く雪乃さんのためにも説明してよ。雪乃さんが他人から誤解されちゃってもいいの?」

ササッ――

看護師はもうこの茶番を見て
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Comments (5)
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mi
看護婦さんが常識人で良かった。 早くこのクソ息子を後悔させたい
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YOKO
こんな家族早く廃棄処分してしまえばいいわー!
goodnovel comment avatar
YOKO
看護師さん素晴らしい...︎GOOD JOB...︎
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