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34食目

Author: はるくぼ
last update publish date: 2026-08-13 16:00:19

 相模が、厨房の入り口から静かに声をかけた。

「葛城くん。あとで残食の計量を手伝って」

「はい」

「橘さんの記録と照らすわ。今日の夕食で食べきれなかった分を、明日の朝にどう回すか決める」

 葛城は頷いた。

 疑念が完全に消えたわけではない。

 一年生にここまで見えるのかという驚きはある。

 だが、五十人を一週間見続けるには、まだ危うさもある。

 だからこそ、相模が最終判断を持つ。

 葛城が現場で支える。

 椿が見立てを出す。

 その形が、少しだけ見えてきた。

 食堂の中央では、桐生が鶏肉を口に入れながら、隣の選手に笑いかけていた。

「最初見た時は無理だと思ったけど、食い始めたら意外といけるな」

「スープ先に飲んだからじゃね?」

「知らんけど、助かったわ。さっきまで米とか見たくなかったし」

 その声を聞いても、椿は表情を変えなかった。

 ただ、桐生の食べる速度
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