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第340話

Penulis: 星柚子
正修が料理をしている間、奈穂はキッチンの入口に座って、ずっと彼を眺めていた。

このところずっと空っぽだった心が、突然、幸せで満たされたような気がした。

「本当は、誰かに夕食を届けさせようと思ってたんだ」正修は手を動かしながら、彼女に話しかける。「でも、やっぱり自分で作ってあげたくなってさ。正直、そんなに美味しくないかもしれないけど」

奈穂は微笑んだ。「大丈夫。すごくお腹が空いてるから、食べられればそれでいいの」

その言葉を聞いた瞬間、正修はふいに振り返り、探るような視線を向けた。まるで、この間ちゃんと食事をしていたのかを、じっくり確認するかのように。

彼の考えを察し、奈穂はため息をつき、わざと可哀想そうな表情を浮かべた。「この間ね、何を食べても食欲がなくてさ。世界一の美味しい料理を並べられても、味気なくて。だから、まともにご飯を食べられてなかったの」

正修の指がぴたりと止まり、強い自責と罪悪感が一気に押し寄せた。

彼女はもともと胃が弱い。それなのに、こんなにきちんと食べていなかったら、胃の調子が悪くならないはずがない。

全部、自分のせいだ。

冷戦なんてしなければ、彼女
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