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第82話

Author: 小粒キャンディ
しかし玄関を開けると、そこには柊馬ではなく、午後のあの高級ブティックのマネージャーが立っていた。彼は手に二つの豪華な箱を抱えていた。金色のリボンがつけられ、いかにも高価なものが中に入っていそうだ。

マネージャーは恭しい態度で、両手でその箱を一花の前に差し出した。「お客様、お邪魔いたします。こちらは和彦様、敬子様のお二人から頼まれた品物でございます。午後、ご試着されましたドレスとアクセサリーはすでに一花様のサイズに仕立て直してございます。それを私がお届けにあがりました」

一花は体を硬直させ、かなり驚いていた。「私に?」

一花は話し終わる前に、視線を箱の側面に貼ってあるタグに移した。そこにははっきりと彼女のサイズと、それからあの真っ白なマーメイドドレスの型番が記載されていた。まさに午後試着している時に、敬子が一目で気に入ったあのドレスだ。

この時彼女は、敬子が一花に試着してもらいたいと言った理由を思い返していた。それは、敬子の孫の嫁となる女性のために選びたいというものだった。試着をする時から、あのドレスとアクセサリーはそもそも自分のために用意するものだったのか。

一花はとりあえず
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