国外追放されましたv(vov)v

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last updateLast Updated : 2026-01-14
By:  satomiOngoing
Language: Japanese
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姉様大好きっ子ソフィア=グレイス侯爵令嬢は王太子殿下の婚約者でありながらも、婚約破棄を望んでいた。渡りに船のように王太子に婚約破棄&国外追放を言い渡されたソフィアは姉が皇太子妃に嫁いで行ったサフリア帝国へと行くことにした…。その方法が…。

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Chapter 1

第1話 喜びの婚約破棄

「お前みたいな醜悪な婚約者がいること自体あり得ない。今日で婚約破棄だ!私の可愛いジュリアンを虐めるなんて信じられん。お前が婚約者だったなんて黒歴史にしかならない。国外追放だ!」

「お待ちください王太子様ー!私が彼女を虐めたという証拠でもあるのですか?(棒読み)」

「ジュリアンの友達もお前の仕業だと言っている。机を隠したとか。水をかけたとか、ロッカーに落書きをしたとか?ああ、なんて心の汚い女なんだ。ああ、可哀そうにジュリアン!」

「王太子様ぁ!びえぇぇん!」

 衆人環視で婚約破棄する意味がわかんないけど、乗っておこう。

 私なら、その落書きの筆跡鑑定を依頼して犯人を割り出すけど、ジュリアンの証言だけで私を犯人にしちゃうんだもんねー。

 ジュリアンは王太子にはなんかメソメソした顔を見せてるけど、私には口角が上がった顔が見える。

 喜劇なの?

「この女はこの卒業パーティーに参加する資格もない。直ちにつまみ出せ!」

 こうして私ソフィア=グレイスは自由になった。嗚呼、毎日の王太子教育も面倒だったし、なんだか開放感!国外追放?やったね、国外。生まれて初めての国外だよ。

 実家に戻るとテンプレートのように父から怒られ、勘当された。「荷物をまとめて出ていけー!」

 国外に行くのだから、最初から荷物はまとめるつもりだし。それが勘当されるかどうかって事だけだったけど。

 うーん、国外……。アリア姉様がいるサフリア帝国に行きましょう!楽しみですね。心躍ると言うんでしょうか。今までは家と王城を行ったり来たり…。あ、学園にも行きましたね。うっかり忘れていました。

 王子妃教育で他国の言語も習得しているからどこでも生きていけます。楽しみだなぁ。

~その頃の王城

「書類が遅れてるぞ!今までこんなことなかったのに……」

「書類に計算ミスが!?凡ミスだ殿下にリテイクってアリなのか?」

 などの不具合が生じていた。仕方ありませんよねぇ。だって今までは私が殿下がすべき書類の処理までしていたんだから。

 えーっとサフリア帝国までの道のりは、馬車と船かぁ。遠いなぁ。

 阿呆殿下(もう不敬でも何でもないだろう)には言ってないけど(親にも言ってない)、私は『念じたところに即座に行ける』便利なスキル持ちなんだよね。

 姉様はこのスキルの事知ってるし、《姉様のところ、姉様のところ》と思っていたら、あっという間にサフリア帝国の姉様のところに着いた。

 昔、寝ながら『姉様のところに行きたいよぉ』って何度も思ったから行けるようになったのかなぁ?

 姉様は夜中に私が突然現れるようになって驚いてたけど。

 姉様の膝の上に突然私が現れたので、付近の侍女も護衛の人も臨戦態勢となった。アリア姉様は皇太子妃殿下だもんね。

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第1話 喜びの婚約破棄
「お前みたいな醜悪な婚約者がいること自体あり得ない。今日で婚約破棄だ!私の可愛いジュリアンを虐めるなんて信じられん。お前が婚約者だったなんて黒歴史にしかならない。国外追放だ!」「お待ちください王太子様ー!私が彼女を虐めたという証拠でもあるのですか?(棒読み)」「ジュリアンの友達もお前の仕業だと言っている。机を隠したとか。水をかけたとか、ロッカーに落書きをしたとか?ああ、なんて心の汚い女なんだ。ああ、可哀そうにジュリアン!」「王太子様ぁ!びえぇぇん!」 衆人環視で婚約破棄する意味がわかんないけど、乗っておこう。 私なら、その落書きの筆跡鑑定を依頼して犯人を割り出すけど、ジュリアンの証言だけで私を犯人にしちゃうんだもんねー。 ジュリアンは王太子にはなんかメソメソした顔を見せてるけど、私には口角が上がった顔が見える。 喜劇なの?「この女はこの卒業パーティーに参加する資格もない。直ちにつまみ出せ!」 こうして私ソフィア=グレイスは自由になった。嗚呼、毎日の王太子教育も面倒だったし、なんだか開放感!国外追放?やったね、国外。生まれて初めての国外だよ。 実家に戻るとテンプレートのように父から怒られ、勘当された。「荷物をまとめて出ていけー!」 国外に行くのだから、最初から荷物はまとめるつもりだし。それが勘当されるかどうかって事だけだったけど。 うーん、国外……。アリア姉様がいるサフリア帝国に行きましょう!楽しみですね。心躍ると言うんでしょうか。今までは家と王城を行ったり来たり…。あ、学園にも行きましたね。うっかり忘れていました。 王子妃教育で他国の言語も習得しているからどこでも生きていけます。楽しみだなぁ。~その頃の王城「書類が遅れてるぞ!今までこんなことなかったのに……」「書類に計算ミスが!?凡ミスだ殿下にリテイクってアリなのか?」 などの不具合が生じていた。仕方ありませんよねぇ。だって今までは私が殿下がすべき書類の処理までしていたんだから。  えーっとサフリア帝国までの道のりは、馬車と船かぁ。遠いなぁ。 阿呆殿下(もう不敬でも何でもないだろう)には言ってないけど(親にも言ってない)、私は『念じたところに即座に行ける』便利なスキル持ちなんだよね。 姉様はこのスキルの事知ってるし、《姉様のところ、姉様のところ》と思っていたら、あっという
last updateLast Updated : 2025-12-31
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第2話 突然の出現
「ゴメンなさいね、いきなりで驚いたでしょうけど、この子は私の妹よ」「アリア姉様の妹のソフィアです。初めまして。姉がいつもお世話になっています」 いきなり言われても困るよなぁ。突然現れてるし。「姉様。スキルのこと言った方がいいかな?」「この状況じゃねぇ……」 小さい頃はオネダリして姉様の膝の上にいた私だけど、現在姉様の膝の上に私(不審者)はいる。「えーと、信じてくれるかなぁ?私は『念じたところに即座に行ける』面白スキル持ちなんです!アリア姉様に会いたくて、このようなことに!」 姉様は私が突然現れたのに冷静だなぁ。私が姉様大好きっ子で、しょっちゅう姉様のところに突然現れてたから耐性がついてるのかな?「ハハハハハ、面白れぇスキルじゃねぇか。そういうの面白いよなぁ。夜中とかアリア様のところに突然現れたりしたんじゃねーの?」 それは…幼少の頃に何度もやらかしております。ところであなたは誰?「これは皇弟殿下!お日柄も宜しく!」「ああ、そういうの要らないから」 皇弟ってことは皇太子殿下の叔父様なわけで、サフリア帝国に嫁いでというか皇太子妃として行った姉様にとっては義理の叔父様? 見えない……若いよ。どう見たって、私のちょっと年上くらいじゃない?姉様より年下じゃない?「俺はロバート=サマリア。そのスキルってさぁ。子どもの頃ならかくれんぼで無敵じゃないか?」「仰る通りです。私は何度ズルをしたことか…。かくれんぼ開始時に姉様のところへ避難。終わったころに、さもずっと隠れてました的に現れてました」「ズルい~」 そんなこと今言われてもなぁ。「そう言えば、ソフィア嬢はローズフェル王国の王太子殿下の婚約者だったんじゃないのか?」「よくご存じですね!流石はサフリア帝国の皇弟殿下です。ローズフェル王国の王太子殿下は男爵令嬢(?)にうつつを抜かして私に婚約破棄を衆人環視の中言い渡したので、赤の他人です。ついでに王太子殿下に婚約破棄された私は勘当されまして、姉様の妹ではなくなってしまったのでしょうか?それだけは嫌なことですねぇ」「勘当されて嫌なことはアリア様の妹じゃなくなることか……。本当にアリア様大好きっ子だな」 任せてください!姉様ファンクラブは私を会員ナンバー1番としない組織は潰しました。私こそがファン1号です!「そう言えば、姉様の妹ではなくなると
last updateLast Updated : 2025-12-31
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第3話 私のスキル…
 あと、こういう面会とかってこちらから伺いの手紙を出して…とか段階を踏むのでは?流石はアリア姉様です。ぶっ飛んでます。「アリアの妹が来てるって?ロバート様の話だと面白スキルを使ったとか?」 私のスキルは面白スキルと呼ばれているみたい。これはこの国の皇族全員そう呼ぶんだろうなぁ…。「初めまして。エヴァンス皇太子殿下。私はアリア姉様の妹のソフィアと申します。今は色々あって平民かと思うのですが、この状況で皇太子殿下に謁見していいものやらと思っている次第です」 付近の侍女や護衛の方から「突然現れたし…」「皇太子妃殿下の膝の上に突然現れて今更?」などの声が聞こえました。今更思っているのです!姉様は別腹です‼「まあ、その色々もロバート様から聞いているが、本当に面白い子だなぁ。試しに王宮でかくれんぼ……」「まぁ、皇太子殿下ともあろうお方がそのような子供の遊びのようなことをしては、威厳が損なわれます!」「マーサは厳しいなぁ」「俺にも厳しいからな」 マーサという侍女はエヴァンス皇太子殿下とロバート皇弟殿下の乳母のようです。お二人はそう言えば年齢が近いですね。「では、ソフィア嬢をどこかに移動させてみよう!念じればアリアのところに戻ってくるんだろう?」 そうですけど、結構疲れます。やるんですね。 私は皇城の一室に入れられました(閉じ込められた)。「うーん《アリア姉様のところ、アリア姉様のところ》」 疲れた…。と思っていたけれども、眼前にアリア姉様のお顔が‼「ほう、本当に戻って来るんだな。アリアの膝の上なのは何故?」「うーん、昔に姉様にオネダリをして膝に座らせてもらったのが嬉しかったからでしょうか?」「私の名前も知ってるし、ロバート様の名前も知ってるから、どちらの方にでも行けるんだな?」「多分」「縄抜けとかできるのか?」「縄も一緒に私と移動するかも」「ソフィア嬢については誘拐されても結構大丈夫だということがわかった」 私は誘拐される可能性アリなの? かなり疲れたけれど、アリア姉様のお顔を見たので少しは疲労回復です。姉様のお顔には疲労回復効果があるのです!(私限定?)「ソフィア嬢の身分だが、ロバート様と婚約してはどうだろう?」「はいぃぃ?」 それは…私がアリア姉様の義理の叔母様になってしまうではないですか!「ソフィア。あなたはずっと私の
last updateLast Updated : 2025-12-31
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第4話 偽装結婚って何だろう?
 偽装結婚って言ってたのに…部屋が思いっきり隣だし謎の内扉がある――――――‼‼「姉妹でサフリア帝国に嫁いでくるなんて、王国のその家グレイス家でしたっけ?も安泰よね」「そうよね。なんと言っても大陸一の強国ですからね!」 そうだったの?ずっとローズフェル王国にいたから大陸の中の力関係はわからなかったわ。まさに井の中の蛙大海を知らずよね。 とか思ってると何なの?私はスケスケのネグリジェに着替えさせられてる‼「いやだわ。今日がお二人の初夜じゃありませんか!挙式がないのが残念。お二人とも麗しいもの」 はぁ?『麗しい』ってのは姉様みたいな方を指す言葉じゃないの? 鏡を見てみると、侍女たちに磨き上げられた自分がいた。うん、確かに準・麗しいかなぁ?ロバート皇弟殿下は麗しい方だと思いますよ? 侍女たちに隣の部屋に放り込まれた(物理的に)。「ははは。ケガはないか?」「多分。って余裕そうですけど?」「ん?まぁこうなるだろうなぁって予測はしてたからなぁ」「偽装結婚って言ったじゃない!」「そうだなぁ?偽装結婚って何だろうな」「結婚してるフリをするんじゃないですか」「なるほど。それに、体の関係は含まれないと?」「私はそのように考えています。殿下は違うのですか?」 フリなのに…。「んー、まず互いの呼び方を変えようか?ソフィア嬢の事はソフィと呼ぶことにしよう」「私は畏れ多いのでロバート様でいいですか?」「まぁ、いっかぁ。とりあえずその格好は目に毒…じゃなくて寒そうだしこれを羽織るといい」 ロバート様は上着を貸してくれた。「今後だが…」「体の関係は嫌ですよ!」「嫌かぁ。拒絶は男として結構クルものがあるな。まぁそれはそれとして、パーティーで俺と同伴してもらう」「端的に言うと、私が虫除けになるんですね?今までどれだけ変な女に言い寄られてたんですか?」 やたらと香水臭い女とか、ロバート様の近くでわざとらしく転ぶ女とか。極めつけは言うのも嫌だ。プレゼントにと自分の体液を送ってきた女がいたらしい。「女運ないんじゃないですか?」「自分が俺の側にいる状況でよく言えたなぁ。ソフィも変な女の仲間入りをするところだぞ?」 それはご遠慮申し上げたい。「他には?」「まぁ公に出るときに一緒にいればいいという話だ」「それだけなら。姉様に会える環境だし♡」「そ
last updateLast Updated : 2025-12-31
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第5話 私は虫除け
 今日はなんだかよくわからない夜会です。 侍女達が張り切って私を磨き上げています。何故? 王家主催ということなので姉様がいるのです!すぐそこに! うーん、姉様は妊娠疑惑なの? あんまり近寄らせてもらえない……。私はバイキンじゃないよ!エヴァンス王太子殿下‼ おうっ、ロバート様は安定の大人気ですね。女性に。 あの方……、あのご婦人はご主人がいらっしゃるのではなかったかしら?ロバート様と不倫を希望?なんて不埒な!「すみません、お嬢様方。今日は俺も婚約者同伴で参加しているものですから。エヴァンス様ばかりが奥様を大事にしているのは羨ましくって。ああ、彼女はアリア様の実の妹様ですよ?」「初めまして、皆様。この国の習わしとかには疎いのでよろしくご指南のほどをお願いしますわ」 ロバート様に群がっていた女性たちが散っていった。「私はバイキンなんでしょうか?さっきも姉様に近寄ろうとしたらエヴァンス王太子殿下に阻止をされましたの」「ハハハっ面白いなぁ。恐らく、アリア様が妊娠超初期なんじゃないか?それでエヴァンス様もナーバスにソフィが近づくのを阻止したんだろうなぁ。いきなり抱きついたりして、流産したら…とか思ってるんじゃないか?」「私だってこんな公の場だったらちゃんとします!離れた場所でカーテシーをしてから近づきますよ!私を何だと思ってるんでしょうか?もうっ!」「姉様大好きっ子だろ?」「それはそうなんですけど……殿下にだってキチンと挨拶をしました!」「ところで、兄上…じゃなくて陛下には挨拶した?」 私は全身の血の気が引く思いでした。姉様ラブとロバート様の虫除けの事しか考えてなかった。「大変!行ってない!さあ行きましょう!今すぐ!今すぐ行きましょう?」 私はロバート様の手を引いて陛下の御前へと進んだ。「陛下、挨拶が遅れて大変申し訳ありません!私はロバート様の婚約者のソフィアと申します」「あーよいよい。色々と話はロバートやエヴァンスから聞いている。愉快なスキルを持っていると?」 やっぱり私のスキルは‘面白い’とか‘愉快’って形容されるんだ……。「はあ、まあ」「それはそうと、ついにロバートも身を固める決心をしてくれたかぁ。やっとこれで肩の荷が降りた思いだ」 そうでしょうね。自分の子供でもおかしくないような実の弟がいるんだもん。しかも未婚じゃ気に
last updateLast Updated : 2025-12-31
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第6話 ロバート様は優秀です
「ロバート様、コレは私の外側から話を固めていったというわけではないですか?」 こういうのも皇族はアリなのでしょうか?「あー、そうなるとロバート様が平民と婚約という事になるのですがいいのですか?」「俺は構わない。それに君は王太子妃教育も受けているし、教養など全く問題ないだろう?」 確かに元だけど貴族令嬢ですし。サフリア帝国におけるローズフェル王国のグレイス侯爵家の権力が強くないか?私は一応勘当されていますけど!「んー?大丈夫じゃない?ローズフェル王国だろう?ソフィの話によると次代の国王はポンコツみたいだし、この帝国の属国になるかもなぁ。アハハ」 笑えないんですけど?でもなぁ、あのポンコツとお花畑が婚約をしたのなら、次代に期待はできないよなぁ。「今のうちに移住希望者とか増えるかもなぁ。安いうちに僻地の土地買っておく?」 おう、将来を見越しての投資というやつ?デキる男はやる事が違う。 そういうことでロバート様は僻地の土地を二束三文で買った。王国から貴族も亡命してくることを考えると土地は足りるの?だろう。いい投資だと思う。「村ごとの移住も考えられますからねぇ」  あのポンコツとお花畑コンビが出来る事なんて浪費くらいのものですから。他に何か特技なんかあったんでしょうか? あるなら、私も流石にポンコツとかお花畑とか罵っていないですね。ないんですね。残念な方です。ローズフェル王国の国王陛下と王妃陛下も頭を抱えているでしょうね。自分たちがいない間に勝手に婚約破棄をした挙句令嬢を国外追放してしまって……。前代未聞のポンコツです。 私と王子殿下との婚約破棄の話も光の速さで貴族たちに伝わったようで(特に大貴族とか有力なほど情報通)、領地はあるもののなんとか亡命しようと画策しているらしい。 このような噂は情報通のロバート様よりもたらされる。 ロバート様の投資は成功したようで、僻地でも地価が上昇。王都の地価はもはやよくわからないほどになっているらしい。0の数が多過ぎて。流石に大貴族といえども「はいどうぞ」と帝国でも重要ポストにつけるわけではないので、皇家の方でも結構頭を悩ませている。実力があるのは知っているけど、いきなり重要ポストには置けないジレンマみたいな? 儲かって大喜びなのはロバート様だけで、皇城では皆様忙しくしている。エヴァンス皇太子殿下も例に漏れ
last updateLast Updated : 2026-01-06
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第7話 姉様が妊娠…
「姉様!お元気ですか?と…バケツを抱えているようですね」 姉様付きの侍女から、姉様が今悪阻で苦しんでいるという話を聞いた。代われるものなら!と思ったけど、私だってロバート様がちょっと本気になったら妊娠しちゃうんだよなぁと思うと何も言えません。「ああ、ソフィア……来てくれたの?ゴメンなさいね?こんな姿。エヴァンス様は公務で忙しくしてるから、こんな姿を見せる事がなくて良かったわ」「姉様!そんなことを言っている場合じゃないですよ!お腹の子のためにも吐こうが何か食べないと!強いお母様になるのです!」「そ、そうよね。うーん、サッパリしたものを食べたいわ」 そうすると柑橘系の果物が好ましいかなぁ?脂っこいものなんて最低!「そこのあなた!至急柑橘系の食べ物を用意して!厨房にもサッパリしたモノなら姉様が口にできるかもって連絡を!」 エヴァンス皇太子殿下が気をつかって、栄養のあるものって脂っこいものを出されたら姉様困るもんね。 エヴァンス皇太子殿下、とロバート様にも伝えておこうかな?姉様のことだし、重要事項よね。「殿下達!重要事項です‼」 私は《ロバート様のところ、ロバート様のところ》と念じたので、すぐにお二人に会う事が出来ました。周りの文官達がかなり驚いていたけど。 ロバート様は椅子に座ってお仕事をされていたので、今の私はロバート様の膝の上です。恥ずかしいけど姉様のためです!「姉様は今まさに悪阻と戦っております。エヴァンス皇太子殿下!間違っても姉様に栄養がつくように!といって、脂っこいものを渡すのは逆効果ですよ。姉様は吐き気との戦いです!サッパリしたモノなら食べれるかも。と言っていました。ロバート様も姉様には懐妊祝いに食べ物なら柑橘系が今なら好まれるでしょうか?厨房の方にも指示を出しておきました。出過ぎた真似だったら申し訳ありません」「いや、ありがたい。そうだなぁ、妊娠経験者としてアリアの側にマーサを相談役のようにいてもらうのもいいかもしれないな。私も側には行けないし。こう仕事が多くては……」 ポンコツのポンコツたる所以という感じですね。 エヴァンス皇太子殿下によって姉様の側にマーサさんが配置された。姉様が初めての妊娠で心細かったりすることを相談しているみたい。マーサさんからエヴァンス皇太子殿下の幼い時の話を聞いたりして気が軽くなっているみたいで良
last updateLast Updated : 2026-01-07
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第8話 幼き頃のロバート様は可愛かったろうなぁ
「コラ!俺の幼少期に思いを馳せていたんじゃないか?」 ロバート様はエスパーなんですか?「今は相当の美丈夫ですから、さぞかし可愛らしかったのだろうなぁと、思いを馳せていました。将来有望間違いなしの可愛らしさ!聡明さも容姿から滲み出ていたんじゃないでしょうか?」 ロバート様がお顔を真っ赤にさせています。「どうしたのですか?お風邪でも召したのですか?お顔が真っ赤ですよ?」「いや、コレは……。なんの腹黒さもなく真っ直ぐに容姿を褒められたのでな。それも幼少期の」「いーえ!現在だってかなりの美丈夫ですよ?この間の夜会でもモテモテだったじゃないですか!」「あれはな、皇弟殿下って肩書きにたかってるんだよ」「はぁ、それで私は虫除けというわけですね?でも、肩書き+容姿だと思いますよ。醜悪な容姿でしたら、皇弟殿下だろうと放っておかれますよ~。本当に肩書き大好きって人だけが寄ってくるでしょうね」「しかし……今日は驚いた。アリア様は慣れているのか?いきなりソフィが俺の膝の上に来た時はどうしようかと思った」 エヴァンス皇太子殿下のところに行くのはなんだか不敬な気がしたから、ロバート様のところに行ったのだけど、どちらでも不敬ですね。「姉様は私が幼少の時からちょくちょくと姉様のところに行きましたからね。慣れじゃないかと思いますよ?姉様も小さい頃から私が突然現れる現象に何度も遭っているのですから」「それはそうと、ソフィはローズフェル王国の王太子殿下の事をどう思ってるんだ?慕っていたりは?」 私は笑ってしまった。「それはないですよ~。婚約破棄の時でさえ、私は演技臭く『待ってよ、殿下~』って感じを出してましたから(自称)。ポンコツは好みじゃないです。あのポンコツのために時間を割いて王太子妃教育を受けているのかと思うと苦痛でした。婚約破棄してサッパリですよ‼」「そ、そうなのか?」「そうですよ‼」「いや、ソフィに少しでもローズフェル王国の王太子への想いがあると思うと、今の状況はソフィにとっては苦痛かな?と思ってな」「ロバート様はお優しいですね。ご心配なく、砂の粒ほどもローズフェル王国の王太子殿下の事を慕ってませんから、ご安心を」「そうなのか?」「疑り深いですね~。これでいいですか?」 私はロバート様の頬にキスをした。「ソフィ。こういう事は俺だけにしろよ?」「え
last updateLast Updated : 2026-01-08
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第9話 私はバイキンじゃない!
 「最近バイキンのように扱われることが多い気がする。虫除けだし」「エヴァンス様は防衛過剰だなぁ。俺はスキンシップウェルカムだぞ?」 それはなんか違う…。「姉様にもあんまり会えないしつまんな~い」 姉様もマーサさんにたくさん相談しているみたいで、私との時間を取ってもらえなくて、不貞腐れ気味です。「いきなりアリア様のところに行くなよ?それこそエヴァンス様が怒るぞ?」 そんなことはしません!私だって姉様の御子を楽しみにしてるんだから!今更流れるなんてなったら悲しい。しかも私のせいで。 エヴァンス様が私をどうもバイキン扱いしてる気がするんだよなぁ。だってマーサさんは気楽に姉様に会えるのに私はNOって酷くない? ちゃんと徒歩で行ってもダメかなぁ?「それはそうと、俺としてはソフィが私とのスキンシップを楽しんでくれないだろうか?と思っているのだが?」 昼間から言うようなお言葉ではないと思います。「ロバート様がお風邪を召した時にはオデコで検温を致しましょう」「そういうことじゃないんだけどなぁ。まぁ、いっか。言質は取ったからな!」「それより、昼休みだったんでしょう?これからまたお仕事でしょう?エヴァンス皇太子殿下にあんまりバイキン扱いしないで下さいとお伝えください。私だって姉様にお会いしたいんだから」 私は頬をプクっと膨らませたけれども、ロバート様が両頬を手で挟んだために口から間抜けな音が出た。「わかった。その音とともに伝えておくよ」 音は伝えなくても…ってどうやって伝えるの?「エヴァンス様、ソフィ嬢がなぁ「あんまりバイキン扱いしないで下さい」と伝えてほしいらしい。あとこの音」 ロバートは自身の頬を膨らまして両頬を手で挟んだ。「おい、本当に令嬢がこんな音を伝言?」「音は俺のアドリブです。なんか「私だって姉様に会いたいんだから!」って頬を膨らませたから俺が今のように手で」「はいはい。そっちも仲良くやってるみたいだな」「エヴァンス様が面白がるようなことはないですよ?あくまでも偽装婚約の域ですから」「はぁ、ロバートは昔からそういうところが抜かりありまくりだよなぁ。恋愛沙汰以外は完璧なのになぁ」「そういうわけなんですよ」「仕事とか抜かりないのにな。今回も地価が上がるのを見越して予め僻地の土地を二束三文で買ったんだろ?」「まぁ」「本当に
last updateLast Updated : 2026-01-09
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第10話 たまにはガス抜きしないと暴走しちゃう
「エヴァンス様は姉様に会っても構わないと?」「ただし、会って見るだけだ。会話もOKだろうな。エヴァンス様曰く‘アリア鑑賞会’だそうだ」 なんて安直な命名なんでしょう?アリア姉様を愛でる会?これでは姉様ファンクラブのようですね。 あぁ姉様に相応しい名称が浮かばないわ。私の脳ミソが恨めしい! ‘Let’s talk with my sister Aria and I watch her.の会’というのがいいわね。「この鑑賞会のタイトルって予めエヴァンス様に報告するのかしら?」「その方がいいだろうな。で、タイトルは?」「‘Let’s talk with my sister Aria and I watch her.の会’よ!ちょっと独占欲出し過ぎかしら?」「……いや、ソフィらしいと思うよ。すごい考えたんだろ?」「まあ、そこそこ。後半の watch のところは最初は see だったんだけど、変えてみました!」 やっぱり見るだけってよりは、観察するって感じなのよね。姉様はお元気かしら?「エヴァンス様、やっぱりソフィは予想通りアリア鑑賞会のタイトルを変えてきた。なんか、‘Let’s talk with my sister Aria and I watch her.の会’ということだ。まず思うのは、長っだよなぁ」「それほどまでに喜ばしいのか…。今まで近寄らせなかった私にも責任がある。諦めよう。このタイトルで…。アリアはこのタイトルで喜ぶんだろうか?」「アリア、今度ソフィア嬢を招待しようと思うんだ。それで今まではアリアに近寄らないようにしたもらってたんだけど……」「まあ!なんてことをするの?あの子が暴走するじゃないの!」「でも君のお腹の子がと思うと……」「で、今度来るのね?」「‘アリア鑑賞会’と伝えたんだが、ソフィア嬢は流石というか…。タイトルが変わった。‘Let’s talk with my sister Aria and I watch her.の会’に」「ほらぁ、ソフィアが暴走するじゃない!watchって私は観察対象なの?ほらぁ!」「お腹の子に悪いからあんまり興奮しないで」「どっちかというと気が抜けたわよ。突然来ないから不審だったのよ」「突然はお腹に悪いだろう?膝に座るみたいな感じなんだろう?お腹を圧迫されてしまう」「ソフィアだっ
last updateLast Updated : 2026-01-10
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