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彼女が試したかったもの《4》

ผู้เขียน: 砂原雑音
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-05-28 22:02:04

「僕は忘れてない、って、あいつに教えてやりたかったんだけど……元々男っぽい格好の方が楽だったし、その方が抵抗なく外に出れたから。

 短大卒業したらいよいよ女でいる必要もなくなって、佑さんに頼んでここに置いてもらったんです。佑さんは姉と仲たがいしてその頃にはもう離婚しちゃってたんですけど……僕が最後までされたと思ってるから同情も大きいんだと思う」

「……なるほど」

「結局、佑さんに甘えてずるずるここまで。……何年経ったんだろ」

指折り数えながら、彼女は視線を天井に向ける。

「六年、っすかね? 男の格好もめっちゃ似合いますけど」

「っていうか、女の制服なんて本当、似合いませんでしたよ。上はブレザーでリボンじゃなくてネクタイだからまだいいんですけど……スカートが。

 短くすればなんか派手に見えるし、長くすれば二昔前くらいのヤンキーみたいで」

「膝丈は?」

「……無理して女子高生のコスプレしてるOLみたいだった」

彼女が余り、重みを感じさせないような話し方をするから、俺もできるだけ軽く答えるようにしているけれど。

「……いつか全種類見て見たいっす」

「絶対嫌です」

本当は、はらわた煮えくり返っていた。

……くそ。

感情のぶつけどころが見つからなくて、かといって平常心でもいられず、頭を抱えて顔を隠した。

今すぐ飛んでって半殺しにしてやりてぇ。

話辛いのだろうところは端折られながらも、俺が聞いてこれだけ平静でいられないのに。

慎さんは、悔しさとか誰にも言わずに、佑さんにすら言わずに飲み込んで、おまけに理不尽な罪悪感まで植え付けられて。

ぎり、と奥歯を精一杯噛みしめてから、力を抜いて深く息を吐き出した。

……悔しくて、泣けてくる。

「陽介さん? やっぱり気分悪いですか?」

隣に座った慎さんが、俺の肩に手を添える。

「んー、大丈夫っす」

「ほんとですか」

「はい。二、三日、あんま寝てなかったんで欠伸かみ殺してました」

俺が顔を上げて笑うと、ほっとしたように表情を緩める。

飲ませすぎたことを気にしてくれてたんだなあ、と思うとまた、可愛い、好きだの感情が胸の奥から溢れてくる。

肩に添えられた手の甲に、ちょっと指で触れてから表情を窺って、それからゆっくり両手に取った。

細くて、白い指、ちっちゃい爪。

これからは、ちゃんと俺が守ろう。

親指で何度も指や手のひらを撫でながら、心の中で改めて
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