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第1050話

Auteur: 十一
慎吾は一瞬、ぽかんとする。「凛か?元気にしているよ」

時也は軽く「うん」と返し、進んで車のドアを開ける。「どうぞ、叔父さん」

「いやいや、そんなに気を使わなくていいよ。自分でやるから」

「気にしないで」

慎吾は仕方なく腰をかがめて、車に乗り込む。

時也はドアをしっかり閉め、反対側に回り、運転席に座る。

途中、時也はさりげなく話題を振る。

「凛はもう夏休みに入ったか?」

「ああ、一週間以上前から休みだったよ」

「最近、実験室には行ってないのか?」

「彼らのチームはみんな休暇中で、調整期間なんだ。それでこそだよ。一日中実験室にこもってたら、体が持たないんだから、やっぱり仕事と休息のバランスを取って、生活を楽しむべきだよ」

「ああ、その通りだね」時也は同意する。「生活を楽しむと言えば、最近、うちのグループでリゾートプロジェクトがちょうど完成して、今試運営段階なんだ」

「そんなに遠くなくて、帝都の郊外にある。車で1時間ちょっとくらいかな。宿泊施設もレストランもあって、設備はとても充実している。釣りと野菜摘み、キャンプなんかもできる。もし都合がよければ、叔母さんと凛を連れ
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    慎吾は一瞬、ぽかんとする。「凛か?元気にしているよ」時也は軽く「うん」と返し、進んで車のドアを開ける。「どうぞ、叔父さん」「いやいや、そんなに気を使わなくていいよ。自分でやるから」「気にしないで」慎吾は仕方なく腰をかがめて、車に乗り込む。時也はドアをしっかり閉め、反対側に回り、運転席に座る。途中、時也はさりげなく話題を振る。「凛はもう夏休みに入ったか?」「ああ、一週間以上前から休みだったよ」「最近、実験室には行ってないのか?」「彼らのチームはみんな休暇中で、調整期間なんだ。それでこそだよ。一日中実験室にこもってたら、体が持たないんだから、やっぱり仕事と休息のバランスを取って、生活を楽しむべきだよ」「ああ、その通りだね」時也は同意する。「生活を楽しむと言えば、最近、うちのグループでリゾートプロジェクトがちょうど完成して、今試運営段階なんだ」「そんなに遠くなくて、帝都の郊外にある。車で1時間ちょっとくらいかな。宿泊施設もレストランもあって、設備はとても充実している。釣りと野菜摘み、キャンプなんかもできる。もし都合がよければ、叔母さんと凛を連れて、遊びに来てみないか」慎吾はそれを聞いて、さっそく興味をそそられる。「釣りと野菜摘みもできるのか?」「うん」時也の口調は普段通りだ。「大きな養魚池があって、それに1ヘクタールの農園もある。よくある野菜のほかに、果樹園もある。すぐ隣がホテルで、五つ星基準で建てられている。観光、レジャー、娯楽が一体となったリゾート地を目指しているんだ」「すごいな!帝都にそんな場所があるのか?」時也は収納スペースからカードを2枚取り出して手渡す。「これは先行運営の招待カードだ。一枚はホテル用で、もう一枚はレジャー体験エリア用」「何人か連れて行っても大丈夫?」「うん」「じゃあ費用は……」慎吾はきっと安くないだろうと思い、やはり先にはっきり聞いておいたほうがいいと考えた。高すぎると、妻と相談しなければならない。時也は言う。「このカードを持っていけば、すべて無料だ」「……え?商売をしているのに、ただで飲み食いするわけにはいかない。だめだめ、それはよくない」慎吾は慌てて手を振る。時也は言う。「ただではないよ。帰る時に、フィードバックレポートに記入してもらう必要がある。質

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