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第342話

Author: クレヨンまるこ
千暁の額は、まだ少し熱かった。

咲夜は思わず心配になる。

立ち上がると、部屋の救急箱から冷却シートを取り出し、千暁の額にそっと貼ってやった。

そしてそのままベッド脇のカーペットに腰を下ろし、ベッドにもたれかかるようにして彼を見守る。

手をベッドの上に置いた瞬間、熱いぬくもりが伝わってきた。

千暁の手だった。

彼はそっと咲夜の小さな手を握る。

自分の手の甲を包み込む大きな手を見つめたあと、咲夜は眠り続ける彼に視線を向けた。

そっと手を引こうとしてみる。

だが、そのたびに千暁は無意識のうちに握る力を少し強めた。

その様子を見た咲夜は、観念して抵抗をやめた。

クルーズ船が港に着く頃には、咲夜がもう一度千暁の額に触れると、先ほどよりも熱はだいぶ引いていた。

千暁はそのまま黒澤グループ系列の病院に搬送された。

傷口を氷水に浸した影響で炎症を起こし、高熱が出ていたのだ。

幸い、処置が早かったため大事には至らなかった。

良太と智之は、船内で起きた出来事をすべて外部に漏れないよう手を回した。

冬美も事件直後に警察に連行され、事情聴取を受けることになった。

咲夜はそのま
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