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第999話

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スターである湊は、日常的に多くの好意を浴びることに慣れている。

天音に初めて遊びに誘われた時のことを、彼はまだ覚えている。彼女はまるで品定めするような目で自分を見ていた。

勘の鋭い湊は、当時その視線に強い不快感を抱いたものだ。

だが男という生き物は、美女には抗えない。ましてや天音の性格は、彼の探究心を大いに刺激した。

もっと知りたい。天音が何を考えているのか知りたい。

本来プライドの高い湊だが、天音の前では徐々に劣等感を抱くようになっていた。実のところ、出会った瞬間から彼女の下に置かれていたのだ。

身分の格差は言うまでもない。湊の実家も裕福で、両親の資産は数十億を下らないが、天音の住む世界は桁が違いすぎた。

表面的な消費――ブランド物を買い漁るような生活――は似ているように見えても、その実態は雲泥の差だ。

天音や竜紀が会話の中で口にする投資額を耳にしたことがあるが、数十億という金が、彼女たちにとっては数十万程度の感覚で語られるのだ。

その数十億といえば湊の両親の全財産に等しく、一度の投資が全財産を賭けた勝負になる。しかし天音たちにとっては、単なる余剰資金の運用に過ぎな
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