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第118話

Autor: 歓乃
「そんなことないよ」凛は携帯を裏返して置いた。「秘書になってまだ日が浅いから、至らないところを竹内社長が指摘してくれてるだけ」

海斗といえば、無慈悲なことで有名だから、智也は、なんだか凛が海斗をかばっているように感じた。

「お前はそもそも働くのなんて向いてないし、家にいるほうが合ってる」と智也は言った。「日和さんも、お前が作る料理はおいしいって言ってたじゃないか」

日和が勢いよく顔を上げ、智也を見た。「谷口社長、何をおっしゃってるんですか?私は『凛さんが作るご飯はおいしい』って言っただけなのに、それを『家にいて料理をさせておきたい』と解釈するなんて。そんな理解力じゃ、ホシゾラ・テクノロジーが潰れても不思議じゃないですね」

兄妹そろって容赦がなく、皮肉までそっくりだ。しかも彼にとっては、そのどちらも到底敵に回せる相手ではない。「日和さん、誤解ですよ」

「先に私の言った意味を誤解したのは谷口社長の方ですよね?」そう言って、日和は凛に向き直る。「本当に辞めちゃうんですか?」

智也も凛を見た。

頷く凛。「うん、あと2週間ぐらいかな」

智也は笑顔で、魚の一番美味しい身をほぐし、凛
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