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第163話

歓乃
「ありがとうございます、竹内社長」

凛はタクシーで急ぎながら、携帯で智也にメッセージを送り、時間稼ぎを始める。

【生理が始まっちゃって。ナプキン持ってないし、ズボンも汚れちゃって。

申し訳ないんだけど、近くのスーパーでこのナプキンを買ってきてもらえないかな?】

メッセージとともに、生理用品の写真を送る。

智也から返信はすぐに来なかったので、凛は彼が本当に買いに行ってくれるのか、確信が持てず不安だった。

1分後。

智也から返信が届いた【フロントに聞いてみる】

凛は思わず息をのむ。

忘れていた。智也は誰からも好かれる気配り上手だし、人付き合いも完璧。

つまり、生理用品の有無について聞くことくらい、彼にとっては朝飯前なのだろう。

凛は再びメッセージを入力する。

【このメーカーのじゃないと合わなくて……できれば、これがいいの】

同じ画像をもう一度送った。

【お前が俺に頼み事をするなんて、珍しいな】

智也が何を思っているのか測りかね、凛は少し緊張した。

【お前の方からこんなお願い事をしてくれて、俺はすごく嬉しいよ】

少しほっとした凛は、タクシーの運転手にもっと急
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