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第232話

作者: 歓乃
胡桃は呆れて鼻で笑った。「お母さん、あんな守銭奴の凛さんが、私たちにお金を回してくれると思ってるの?この数年間、お兄ちゃんの稼ぎを独り占めして、私たちには一切使ってくれなかったじゃん。

良くて一袋4万のサプリメントぐらい。それに比べて、柚葉さんの方がよっぽど素敵なプレゼントをくれるでしょ?」

健吾が柚葉を認めていたのは、彼女の才能と家柄で、智也の事業に実益をもたらすと考えているから。

梨花が柚葉を嫁にしたがっているのは、彼女の気立てが良く社交的であり、裕福な環境で育ったからこそ出し惜しみをせず、親孝行をしてくれるだろうという計算があるから。

胡桃に関しては、単に凛が孤児であることが気に食わず、柚葉から優しくされてすっかり味方になっているだけだった。

仮に凛がすごい研究者だとしても、だから何だというのだ?今の時代、研究なんて誰も関心がないし、誰が彼女を見るというのだろう?

別に何か大層な賞を取ったわけでもあるまいし、そこまで騒ぐことではない。

どのみち、胡桃にはどうでもいいことだった。

娘にそう言われて、梨花も一理あると思い、納得したように頷いた。

「そうね。凛を家に入
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